中国選手同士の試合となると粘着の癖玉による期待値はめっぽう低くなり、また一撃性のある攻撃での点数が取り辛くなる。

そのためコース取りでアドを取りにいく傾向があるのだが、その際に使用する技術としてバックドライブのストレートが効果的である。

それをよく使う選手が動画の二人
 https://www.youtube.com/watch?v=n8o44LAKrow

一般レベルでこの技術を使おうとすると打点はやめでシュートタッチでストレートを狙うきらいがあると思うのだが、トップレベルとなるとどの打点からでもストレートにバックドライブを打つことは可能。

二人ともバックドライブの打点を下げインパクト時までどちらにくるかわからないように工夫し、回転でスピードを出している印象。

このバックドライブの打点を下げる、と一言で表現したが、実際は深い意味合いがある。

打点を下げるとなると二つ方法がある。

一つは自分から距離を取るか、距離を取らずして距離を取るか。

前者は単純に下がるという意味
勿論下がれば打点も選びやすいし打ちやすいが、次のボールへの対処が一回り遅れるし、返ってきた際のリスクが高い。
一発を狙って打つのならいいが、単純にしかけの段階でかけたいのに下がるとなるとリスクが重く感じる。

後者は立ち位置を変えずに距離を取るという意味。
打点を早くするなり、自分のラケット位置を下げて打点を下げる。
打点を早くするのはよくあるピッチ戦、女子に多い打ち方だろう。
この動画で二人が行っているのはラケット位置を下げる方法である。
ラケット位置を下げると言ってもチキータのように台すれすれに面を伏せて待つのもあれば、自分から腰を落としてラケットを下げ可動域を広げる二つがある。

一般レベルにおいてラケットを下げるのは簡単だが、腰を落としてバックドライブというのはなかなか難しい、というよりやろうという発想になる人が少ないのではないか

腰を落とす局面が前陣での対下バックドライブという発想に行きつくほどのレベルは相当高いものだと思われる。
むしろ下がって落ちてきたドライブをカウンターしようとしてバックドライブをする目的に腰を落とす発想に行きつく方が明らかに先か。

しかしてこの動画から学ぶのは前陣バックドライブでも腰を落としてラケットの可動域を広げるという発想

相当当たり前のことをいってるが、取り入れようとするだけで自分の卓球のバランスが大きく変わる

バックドライブが打てる人ならば、まずためしてみてもいい気がするのだが

卓球がしたい、だが明日も八時から勉強なんだ