卓球再開してからフェニックス動画とRallysの練習動画を見ますが、気付きが多くて楽しいですね。

前回もブログに上げてみましたが、東山動画!あれはすごい面白い。

使いこなせていればその人にとって正しいのは勿論だけれど、ハマる人とハマらない人が出そうな指導方法なんですよね。
対下回転で「ボールの力を助ける」という比喩表現だけでは実際は分からない。インテリ京都大学の学生で分からないなら、分からない人は全く分からないでしょうよ。

あれを「頂点までで打てば入るけど、力んで食い込ませると入らないから、なるだけ台の中で薄くとってください」と言えば分からない人が少し減るだろう。

イメージしやすくする比喩表現の決定的弱点ですよね。そのイメージで必要な運動ができなければ、むしろ具体的な表現を必要とする。ただ、具体的になればなるほどより場合分けが必要になり、細かいパターン練習を要する。というよりイメージでできない人の多くは場合分けをしなければならないケースが多く、むしろ場合分けを必要としない展開になるように誘導した方がよい。


フェニックス動画を最近見ている中で、そこを理解されている指導者さんのようです。
たぶん「理由は後付けだけど、なぜか分からないけどこれ意識してやった方がいいからやってみて、ただそれにこだわりすぎなくていいよ。なにせその練習で意識すれば体の使い方のコツが分かったり、待ち方が分かったりするから」というのが多いのだろう。

感覚系の指導、理論派ぶった指導の多くは、少なからず誇張をすることでかみ砕きやすくしている。
その習ったことを全て再現性高くするというよりかは、自分の中で「落とし込む」作業が必要なのだ。


さて、当ブログで再三述べているのは感覚の最小単位=最小の運動としてそこから動作考察をする。

この考え方は自分の中での最小からフォーム構築をすることが出来るという考え方だ。

つまりはフォームを後乗せで作っていく。
多くの理論派は何かしかの理論に基づいてフォームを規定してから議論をしていく。

この意味で実は3Hit theoryからの考察は感覚派でしかない。

昨今、基礎練習が何より大事だと述べる指導者が特に多いものの、明確にフォームを教え込んでいるかと言われれば実際はそうではない。
むしろハードな練習を課した上で、なんならそれこそが基礎練習だとさえのたまうのだ。
どうやってフォームが生まれるのかを考える上で、ここに考察の転換点があるのでは?

後にフラン氏とスペースで議論をした上で、報告する。