Rallysの東山の監督が京大生に教えるシリーズ。これとっても面白いですね。

1本目のルール、用具、技術からの考察は用具厨からすると大歓喜必須。

キャリア・実績ある指導者ならではの一本筋通った指導法が垣間見える2本目の動画。
間違いなく、刺さる人には刺さるでしょう。
この動画では一貫して「体幹」という表現で、いわゆる「体を回すようにして打つ」ことを指導しています。
これで分かってくれたら苦労しないよ…と少し思いながらも、指導する対象が普段全国経験者で、その指導内容の習得が大前提でさらに上のレベルを教えられる指導者ですからね。
尚更、言葉で教えるというよりかは「もっとこうしなさい」と体験的に指導して十分に伝わる印象です。

さて、「体幹」という表現で終始指導をすると、自称理論派たちがわらわら集まってきて持論を展開されるかと思いますが・・・これで十分ですよね。結局は「体幹」という表現でイメージを掴んでもらい、対面指導で1対1の指導を重ねていけば、十分に教えたい動作は伝えられる。

たとえその指導が、生徒に対して大筋外れていたとしても、調整を重ねていけば修正可能と思われますし。

本動画では「左手の使い方」から、自然と肩関節と股関節が入る動作へと繋げ、前後方向の打球位置の設定まで教えています。

「力がいらない」

体幹を動かす=前腕(肘関節)に力を入れず、それより中枢側の関節でスイングスピードを確保することでこの感想を得るのだと思います。



今一押しの石山選手のフォアドライブですが、これもまたすごいですね。
「バックスイングをしっかりとる」という表現で、前段までの「体幹」を使って打つことが良いと表現されています。

スイングスピードを取るイメージで、関節可動を調節すると説明している時点で、だからプラボール環境で強いのかと納得がいきます。


2本の動画から、左手ないしは、関節可動の観点から打法が規定される、言い換えれば前後方向の打球点が規定されており、垂直方向の打球点の規定に関しては言及がまだされていません。

そちらに関しては東山動画で次回説明があるようですので期待ですね。


関節関連の打法の議論が済んだら、次は実用性を求めて構えの高さに関しての議論になる流れは他の考察者でも自然かとは思います。

これもまた面白いのですが、プレイヤー視点でどのレベルを対象にしているかで内容もまちまちになるんですよね。
実際ゲームの中でボールの高さ別の対応法や、世界レベルでも鬼門となるバック対バックで低く深いバックドライブorナックル性ショートに対しての対応法が考慮されていなければ、大概の指導法はワンコースでしか使えないんですよ。

難しいボールの「構え方」へも含みを持たせた指導が入るんじゃないかな、とこれもまた期待です。

私個人としては、台の深いところに来るボールがナックルかドライブか確認できるレベルまで目線を落とす(あえて腰ではなく)のが重要とこの頃思いますが、それなりに練習していないとその高さは足腰に来ますね。

では、次の動画が出たらまた記事を書いてみようと思います。