明らか割れだけど

久しぶりにこの動画みて思ったけど、中国ってスゴイね
チームの勝利の為とはいえ他国の代表選手に指導して、中国卓球のエッセンスを教えてるわけだから

といっても監督の指示内容が番組の言う通りとは限らないとは思うけど、4ゲーム目に思いっきり振ってけ、なんていうあたりが中国選手の競った時の強さを如実に表しているように思える

最近昔の水谷動画を良く見返すけど、今の水谷って前でのブロックからの展開で攻守、フォアバックの切り替えがとってもスムーズ
下がらないからなかなかアドを取らせないし、下がらされるのはハイピッチでサイド割られる時か、一発を集められた時
対して昔の水谷は、少し押された場合はすぐに安全圏で勝負しにいく印象

見れば見るほど理解できない卓球をしていたのが、今では見ていてシンプルに強い卓球に

そう、見れば見るほどシンプルに強く見えるが…細かく見ていくと何をしているのか全く分からない
いつだかの対オフチャロフ戦でのフォア前に浮かしたストップを送り、台上ドライブを待ってカウンタープッシュした時なんて、発想が人間離れしているし、そこまで読み切った勝負師としての感性には震えた

それもこれもベースにあるのが、受け師としての卓球
そこに強打で押す卓球や、高速卓球のエッセンスが加わり現行の卓球に

守りで十分に戦える選手が攻撃を後天的に付けるとなると、試合観からして大きく変えなきゃいけない
今の卓球に至るまでにどれだけの戦術考察があったのか、これだけで本10冊は出せるんじゃないか

今のスタイルに行きつくまでの戦術論、攻守の細かなバランス配分があるだろうから、「全日本を引退しても趣味で出ます」という言葉の真意が、「おっさんになっても全然勝てるだけの貯金があるから期待して待っててね」としか聞こえない


先の最後の全日本で水谷が魅せた進化の軌跡は、前陣カウンタープレーの幅
打たれてもぶち抜き返せる、と
先打ちするなら一発で無いと不利になる局面が多い現環境では、中国選手ばりに一発で抜けるコース取りや球威が必要だが、馬龍戦の水谷を見る限りだとそれがまだ足りない印象
おおよそラバーに慣れきれていない
まだまだ強くなれるポイントとして一発の球威上昇は、私の目でも明らかで、しかも強くなるのは明らかなのだから、直近の世界選手権とはいかないまでもワールドツアーで爆発する日は今年中に見えると思う

ファンツェンドンと競る日も近いだろう

過去の水谷の試合を見れば見るほど、今の水谷が楽しみになってくる

こう期待感を持たせてくれるというのは彼だけなんじゃないかな
日本のエース水谷に全力ポジ