WRMに投稿したので流用かつ再編。
12月に間に合えばいいなー。。。ということで。
はじめに
「中国選手が何かと使い、日本女子選手も目を付け始めたラケット」と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、某ALCラケットビスカリアだろう。
今や廃盤でプレミア価格で取引されるようになってしまった。しかしてそれだけの需要があり、プレミア価格で取引されている現状をタマスが快く思って理うはずもないだろう。となれば誰もが気になるのは「何故ビスカリアを売らないか」
この問いに対し槍玉に上がるのが今回レビューする張継科ALC FLに他ならない。
どうも構成や性能がビスカリアに酷似しているらしい。
こんな噂を聞いた今春の私は、単純な為信じ切ったのだ。しかし和の極みがぴったりフィットしていた為にビスカリアにそっくりでもわざわざ買う価値は無いだろう…そうタカをくくっていた。
そんな中大ブレイクした選手が張本くんだ。
そして彼の手に握られていたラケット…それは張継科ALC FLグリップ。どこかのサイトによれば当時インナーALCだったとか。
しかしてそんな細かいところはどうでもいい。
インナーかどうかではない。張本くんが使っているかどうかだ。彼が持っているのと同じグリップであるならば、ミーハーとして使わざるを得ない。そしてそれを使って「現代卓球の申し子」を名乗ってみたいのだ。
このラケットを手に取ると決めた理由は以上の二つ。
(1)ビスカリアに似ているらしい
(2)張本くんと同じグリップ
以下、ジャケ買いに近い勢いで買った私のレビューをご覧ください。
※1 当方ビスカリアを知りません
※2 黒蝶ティモスピSTとの比較検討をします
※3 ティモALC+テナジー05との比較検討をします
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
ALCでアウターと言えば大体が理不尽に弾むイメージ。
私の持つティモスピは球持ちが悪く、使うラバーも柔らかめの3-50 37度やヴェガジャパンでないと使うのが困難だった。
ティモスピに硬く弾むラバーを用いると前に振ってしまえば攻撃技術の一通りは暴発率が高まる。
一方で張継科ALC FLに関してはティモスピと比べ相当におとなしい。
フラット系の強打にしても、ドライブにしてもおさまりが良い。球離れが私が知るALCと比べても遅く、飛距離も大人しい。7枚合板から移行した際によくある「飛び過ぎに伴う違和感」は軽度だった。
打球感も七枚合板と、ティモスピの間程度の硬さ。硬いとも柔らかいとも言いづらい、何となくちょうどいい感じだ。以前使用したインナー系のブラッドウッドと比べても、あれほどの球持ちは無いし飛距離も出てしまうのだが、ギリギリに扱えるレベル。
攻撃技術に関しては、アウター系にしては扱いやすい部類と言えようか。木材系と比較して全体的に飛距離が出る為に楽に卓球が出来て、全体的なスピード帯を速めに設定出来る上で、木材系ユーザーでもギリギリ扱える程度の扱い辛さ。
扱い辛いと言ってもこのスピード帯に慣れ、あまり振らないようにできれば試合をする上では十分に扱いやすい。
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
攻撃技術同様に、木材系よりも弾み、球離れが早めな一方で、他のアウター系よりも弾まず球離れが遅くて使いやすい。
普段使い慣れているラバーを張っていたというのもあってか守備的技術の全てに攻撃技術程の違和感は無かった。
球離れが微妙なこともあり、和の極みのようなとにかく低い弾道よりもやや高い程度の弧を作りやすく、ブロックカウンターを低く入れることが出来て、尚且つプッシュも飛距離が出て深く入る為にブロックから攻めていくことが出来た。
和の極みであれば自ら押しにいって決まったボールもそこまで押さずに寄せれば入る。他のアウター系だと不安定だったものだが、張継科ALC FLであれば比較的に安定して入る。
やはりアウターALCの中でも突出して良い・扱いやすいと感じたのが守備的技術だろう。
おさまりの良さがあり、七枚よりも多少飛ぶという微妙さが七枚からの移行に適しており、守備も気楽に出来る。
[サーブ・レシーブ・台上技術]
ラバーによって性能は大きく変わる印象。
如何せん使いやすいラバーでしかレビューをしていない為全て良かったという印象しかない。
比較するならば、出たサーブをバックでかけるのが安定していた。
とりわけよかったと言えるのはフリックだろう。
打球した際の弾道が直線的で、飛距離もちょうど台に収まる程度。
乗っけて低く押したり、低く払ったり、強く払ったり等、払いという払いは全てやりやすかった。
これまで使ったことのあるどのラケットよりもやりやすいのではないだろうか。
フリックする為の球離れと言っても言い過ぎで無い。
[おすすめな方]
全体的におとなしめのALCという印象
以前ティモスピを用いていた際、ナックル性のボールに対して球離れが速すぎて処理が難しく和の極みに変えたのだが、張継科ALC FLは安定してナックルを持ち上げる為に必要とする集中度がなんとも絶妙。
そこまで考えなくとも「ナックルかもしれないな」とほんの少し意識して打てば安定して入れることが出来るこれまた絶妙な性能。
「七枚だと楽がし辛く、ALCだと変なミスをする」
そんな人がそれでも楽をする為にALCにしたいと思えば、まず張継科ALC FLなのではないか。
楽を出来るのに、ストレスフリーであるというのはALCらしくなくこのラケット独自の特長と言えるだろう。
[まとめ]
さて、ここまで読んだ方であれば「何でそこまで絶妙な性能だと絶賛するの?」と疑問に思うかもしれない。
私が考えるに、この一番の理由は「振りぬきやすいグリップ」に他ならないだろう。
まずフレア慣れしていない私が、握った瞬間に握りやすいと感じたのだ。違和感のかけらもない。
加えて、フォアを振っても、バックを振っても勝手にヘッドが回る感じがあり、いつもよりも「振れている」のだ。
ヘッドが自然と回れば、普段よりも打球点は前になり、低いところで捉えられるのに加え、横に振れている時にインパクトでき回転もかかりやすい。
それ故にいいボールも出る。
ぐっちぃ氏がビスカリア考察記事で「グリップが良い」と絶賛しているのをよく見たものだが、張継科ALC FLもまたグリップが非常にいい。握りやすく、自然とヘッドが回るのだから。
アウターのALCよりも全体的にマイルドであるという時点で使う価値があるのに、振りやすく自然とかかりやすいスイングになるというのだから絶賛せざるを得ないだろう。
これが更にインナーであれば…より回転をかける卓球に、テナジーなんかに相性が良くなりそうな気がする。
如何せん回転系というよりスピード系のラバーを張って試打してみたが、それでもおさまりが悪くない。
飛ぶラバーを用いてもおさまりが良くなるような回転が自然とかかるようなスイング条件を満たすように、ヘッドが回っていたのだろう。
張本くんに憧れて買ったラケットであるが、思う以上に良かった。
もし仮にこれがビスカリアと同じだとしたら…私はビスカリアが人気な秘訣が分かった気がする。
価格もそこまで高くは無い。マイルドALCをお求めの際は是非一考を。
とにかく実践的で使いやすい!!!!
マイルドALCで振りぬきやすいって、使ってみないと分からないし色々使った人だからこそ辿りつけるラケットな気がする。
それ故にたくさんのラバーやラケットを試打している上級者層にビスカリアが選ばれるのかもしれませんね。
一般レベルでいきなりここに至る必要はないかと。他にもいいラケットが色々ありますから、自分がやりたい卓球に応じて辿りつくべきか。
・・・私は目指せ張本くんのミーハーなので使いますがね。実力とか無視して。
12月に間に合えばいいなー。。。ということで。
はじめに
「中国選手が何かと使い、日本女子選手も目を付け始めたラケット
今や廃盤でプレミア価格で取引されるようになってしまった。しか
この問いに対し槍玉に上がるのが今回レビューする張継科ALC FLに他ならない。
どうも構成や性能がビスカリアに酷似しているらしい。
こんな噂を聞いた今春の私は、単純な為信じ切ったのだ。しかし和
そんな中大ブレイクした選手が張本くんだ。
そして彼の手に握られていたラケット…それは張継科ALC FLグリップ。どこかのサイトによれば当時インナーALCだった
しかしてそんな細かいところはどうでもいい。
インナーかどうかではない。張本くんが使っているかどうかだ。彼
このラケットを手に取ると決めた理由は以上の二つ。
(1)ビスカリアに似ているらしい
(2)張本くんと同じグリップ
以下、ジャケ買いに近い勢いで買った私のレビューをご覧ください
※1 当方ビスカリアを知りません
※2 黒蝶ティモスピSTとの比較検討をします
※3 ティモALC+テナジー05との比較検討をします
[攻撃技術全般(ドライブ・スマッシュなど)]
ALCでアウターと言えば大体が理不尽に弾むイメージ。
私の持つティモスピは球持ちが悪く、使うラバーも柔らかめの3-
ティモスピに硬く弾むラバーを用いると前に振ってしまえば攻撃技
一方で張継科ALC FLに関してはティモスピと比べ相当におとなしい。
フラット系の強打にしても、ドライブにしてもおさまりが良い。球
打球感も七枚合板と、ティモスピの間程度の硬さ。硬いとも柔らか
攻撃技術に関しては、アウター系にしては扱いやすい部類と言えよ
扱い辛いと言ってもこのスピード帯に慣れ、あまり振らないように
[守備技術全般(ブロック・ツッツキ・カットなど)]
攻撃技術同様に、木材系よりも弾み、球離れが早めな一方で、他の
普段使い慣れているラバーを張っていたというのもあってか守備的
球離れが微妙なこともあり、和の極みのようなとにかく低い弾道よ
和の極みであれば自ら押しにいって決まったボールもそこまで押さ
やはりアウターALCの中でも突出して良い・扱いやすいと感じた
おさまりの良さがあり、七枚よりも多少飛ぶという微妙さが七枚か
[サーブ・レシーブ・台上技術]
ラバーによって性能は大きく変わる印象。
如何せん使いやすいラバーでしかレビューをしていない為全て良か
比較するならば、出たサーブをバックでかけるのが安定していた。
とりわけよかったと言えるのはフリックだろう。
打球した際の弾道が直線的で、飛距離もちょうど台に収まる程度。
乗っけて低く押したり、低く払ったり、強く払ったり等、払いとい
これまで使ったことのあるどのラケットよりもやりやすいのではな
フリックする為の球離れと言っても言い過ぎで無い。
[おすすめな方]
全体的におとなしめのALCという印象
以前ティモスピを用いていた際、ナックル性のボールに対して球離
そこまで考えなくとも「ナックルかもしれないな」とほんの少し意
「七枚だと楽がし辛く、ALCだと変なミスをする」
そんな人がそれでも楽をする為にALCにしたいと思えば、まず張
楽を出来るのに、ストレスフリーであるというのはALCらしくな
[まとめ]
さて、ここまで読んだ方であれば「何でそこまで絶妙な性能だと絶
私が考えるに、この一番の理由は「振りぬきやすいグリップ」に他
まずフレア慣れしていない私が、握った瞬間に握りやすいと感じた
加えて、フォアを振っても、バックを振っても勝手にヘッドが回る
ヘッドが自然と回れば、普段よりも打球点は前になり、低いところ
それ故にいいボールも出る。
ぐっちぃ氏がビスカリア考察記事で「グリップが良い」と絶賛して
アウターのALCよりも全体的にマイルドであるという時点で使う
これが更にインナーであれば…より回転をかける卓球に、テナジー
如何せん回転系というよりスピード系のラバーを張って試打してみ
飛ぶラバーを用いてもおさまりが良くなるような回転が自然とかか
張本くんに憧れて買ったラケットであるが、思う以上に良かった。
もし仮にこれがビスカリアと同じだとしたら…私はビスカリアが人
価格もそこまで高くは無い。マイルドALCをお求めの際は是非一
とにかく実践的で使いやすい!!!!
マイルドALCで振りぬきやすいって、使ってみないと分からないし色々使った人だからこそ辿りつけるラケットな気がする。
それ故にたくさんのラバーやラケットを試打している上級者層にビスカリアが選ばれるのかもしれませんね。
一般レベルでいきなりここに至る必要はないかと。他にもいいラケットが色々ありますから、自分がやりたい卓球に応じて辿りつくべきか。
・・・私は目指せ張本くんのミーハーなので使いますがね。実力とか無視して。
コメント
コメント一覧
僕が以前バタフライに問い合わせたところ、ビスカリアやティモスピなどの国内廃盤品は市場を考慮し海外で販売することはあるが同性能品の張継科alc、ティモボルalcがある。とのことでしたのでおそらくビスカリアと張継科alcの合板構成は同じかと思います。ティモボルに関してはグリップが空洞ではないなど色々あるみたいですが、公式さんは一緒だそうです(笑)
そのような事情があったのですね。となればバタフライとの契約選手でない女子日本選手が、中国選手を意識してビスカリア使う分には問題無いみたいですね。おおよそ契約選手であれば国内現行品の使用を促されそうですし。
張本くんがビスカリアグリップでなく、張継科グリップを使い、さらには新たな張本モデルが発売されるのも細かな事情がありそうな気がしてきます。
最近「窪田テニス教室」というYouTubeチャンネルを見るようになり、フォアハンドストロークの動画を(低レベルですが)分析したらPS理論に基づいて、3Hit理論に沿った打ち方・フォームをされているように思いました。
そして、
https://youtu.be/4C1_xuRG93U
この動画の6:28は、バルサミコさんの「最小限単位の動きに、(余裕があれば)他の動作を付け加えていく」という考えと同じではないか?と受け取りました。
もし同じ理論で行われている打法なのであれば、バルサミコさんの理論を理解する上で役に立つ動画だと思いますので、御回答いただけると大変嬉しいですm(_ _)m
私のなかで、ラケットスポーツの核心を突いた動画だと思いました。
ストロークのフォームだけを見た感じだと、水平屈曲と内旋をうまく使っているよう見受けます
6:28を見る限りだとふわっとしている感覚的動画ですかね