しろのさんのブログで私の3Hitを引用して頂きました。
しっとりした打球―ラケットの当て方

私の中で完成した3Hitまとめ
(完熟版) 3Hit Theory

において、3Hitとは、「しっかり待ってちょっと振る」と簡潔にまとめた。
「しっかり待つ」とは、ラケットに当たる直前まで前に振らないこと
「ちょっと振る」とは、前方向のベクトルをあまり入れ無いようにすること
をそれぞれ意味しており、なぜそれで入るのかの考察は上の記事にて紹介している。

いくら力を入れてもいいボールがいかない時の多くはボールが来ている方向に対し前に振って当てにいっている時

勿論例外を言い始めればキリが無いのだが、多くの初中級者が大きく振っているのにいいボールがいかない際は上の条件を満たしている。

小さいバックスイングでしっかり待って、俗に言う横に殴るようなスイングをすればいいボールが行くのだ。別にこれは3Hit条件を満たさなくとも、横に殴るように、フォロースルーが左耳辺りにくるようにすれば多くはいいボールが行く。
スイングの一例としては過去記事参照:フォアドライブ指導

横に殴るようなスイングをしているのに、前に振ってベクトルが大きく衝突するのではないか

こう疑問を持つ方も多いだろう。

だがここで冷静に考えてみて欲しい
前に振っているのではなく、横に振っているのだ。
前に振る要素が少なければ、相対的に3Hit条件を満たすスイングが生まれる可能性が高まる。
ミスタッチをしないようにボールを見て、しっかり待つようにすれば尚更安定していいボールが出せるようになるだろう。
この意味で、3Hit条件を満たしやすいスイングはよくあるアドバイスの内に隠れており、それを安定してこなすことが出来るならばその人は3Hitを知らずして3Hitをマスターしているといっていい。

しろのさんがコメントで、
「当ててから打つ」というよりも、やはり当てる寸前に腰を使って一気に力を込めて打つという感覚は、非常に有益で、これを知る前と知った後とではかなり安定感が違うなと思います。爽快な打球感です。しかも力が要りません。腕の力を完全に抜いています。

と述べているよう、「当てる寸前に~一気に~」というのはまさに、当たるまで大きなスイングを入れないことによって、3Hit条件を満たすことが出来たことを意味する。
事実、「力が要らない」、これこそが当たってから振るという3Hitのイメージを理解し、中国で言うところの「借力」の考え方を常に使えている状態と言えるだろう。


本記事の内容は過去にも何度も出したものかもしれないが、こうして理解して頂けた方がまた一人増えたというのが嬉しくてより簡潔にまとめてみました。

楽して、安定して、強打できる為の考え方である3Hit
より皆様に理解して頂ければ嬉しいところです。