前記事:股関節①:股関節の内転・外転、内旋・外旋、屈曲・伸展

gazoooooo

前記事にて 股関節の各運動を説明した。
この中からフットワークに最も重要な運動は何か、と誰もが思うところだろう。
これに対し、私が一つ答えとして考えるのは実動に最も関与するのは伸展・屈曲、最低の移動距離と移動速度に関与するのは外転であるのではないか、ということ。

ここで「あれれ?」と思われる方もいるだろう。
最も重要なと言っているのにも関わらず、二つの運動も挙げているし、一般にフットワークを例える表現として、
「大きくスタンスを取り、足を引き寄せて、また横に出す運動(=外転・内転運動)」
「横にジャンプするような運動(=伸展運動)」
の二つであるからだ。

基本的に二つのうちどちらかを指導者は推し、どちらかをけなす。
前者推しであれば「前者は高さが変わらずスタンスが変わらない為に良い。後者は飛ぶ為に高さが安定しない」、後者推しであれば「後者は飛ぶ方が最速だから良い、後者は遅い。」みたにいうようにして。


こうした考え方の方々は、股関節の運動を複合的に見れていない。
単一的なものの見方で、どちらしか使わないというのは流石にもったいない。
これら二つが複合的に作用できる理由を考察していく。

まず飛距離を稼ぎ、スピードを上げるためには伸展運動は不可欠である。
ジャンプするように使わなければ、そもそも動けるわけがない。伸展運動は欠かせないとなれば、伸展運動の効果をより引き立たせるような運動があればなお良いだろう。

そこで私が前記事から推しているのが外転運動。
これを入れることで得られる効果は以下図の通り。

股関節①

図のようにまっすぐ立っている際にジャンプ(屈曲→伸展)をすれば、真上に飛ぶ。
一方で外転位とし、両足に均等に体重を乗せた状態で、右足に力を入れず左足のみに力を入れてジャンプしようとすれば右に飛ぶ力が生まれる。
(といっても、かなり条件を無視し、なるたけわかりやすさ重視でかいたため、あまり突っ込まれたくないのだが、、、、)
股関節②

簡単かつ誤解ありで考えれば、人は関節を作る骨と骨が離れているよりも近づいている方が動かしやすい。
脱臼したらもう動かすことが出来ないよう、と比喩してしまっては間違いになるだろうが、実験的に見ていけばわかることだろう。

股関節③

関節を成す骨と骨が近づけば、運動しやすくなるとして、理想を言えば3次元的に近づけることが出来ればよりよいといえるだろう。
大方骨と骨が近づくということは、相応の単一あるいは複数の関節運動がなされており、筋も相応の弛緩収縮をして、次なる運動のテイクバックをしている。
故にここからも臼関節においては複合的な運動をした方が良さそう、つまりは外転をした際に屈曲が入りやすい等としたこともある程度は裏付けされたといっていいのではないか。




上記をあっさり言うなれば、外転位を取った方が横方向に飛ぶのはたやすくなる。
言い換えれば足を開けば、垂直方向にジャンプした際に力が入り辛くなる為に腰の高さは一定になりやすい。
それ故に昔から指導の際にスタンスを広く取ることで頭の高さを一定に保つことができる。それ故に肩幅、もしくはそれよりやや大きくとるようにという指導がされており、股関節が柔らかくなければ体が硬くセンスが無いとされフットワークが無い人間として異質にさせられた人もいるのではなかろうか。

外転の可動範囲がをどんなものか、というのはフットワークにおいて重要である。
加えて外転をすると普通の人であれば自然と屈曲が入る。(厳密には違うが、普通の人が無意識にすれば入るハズ)
屈曲が入らなければ伸展もできないため、外転をすることで伸展のテイクバックが自然と取れると言えよう。

この意味でも外転は有意義と考えられる。

以上から、外転と屈曲伸展の意義を考察した。

次回は骨盤の運動と屈曲伸展の関係を考察し、その後に外旋運動と屈曲伸展を考察していく。


※当記事はまだ作り込みが粗い為、一通り股関節を考察し終えたら再考します。