前記事:予告;股関節の考察

股関節シリーズ①

今回から股関節の考察をしていく。
その一つ目として本記事は基本的な解剖学解説とする。
わかりにくい部分、間違っているところがあった場合は気軽にコメントしてください。


gazoooooo

●股関節外転・内転
外転内転は肩関節に似ている。
肩関節外転、内転、内旋、外旋、水平伸展、水平屈曲の勉強(戒め)
のように、腕を横にバタバタする方向に足をバタバタさせるような動きが外転内転。
「スタンスを開く」であったり、「足を肩幅くらいに開く」などという時に自然とする運動が外転。
足を開いた状態から、足を閉じる時にする運動が内転。

●股関節内旋・外旋
これもまた肩関節に似ている。
膝を曲げた状態から内側に肩関節内旋様の運動をすると、股関節外旋、外側に肩関節外旋様運動をすると股関節内旋となる。
なぜ逆なの?と思われるかもしれないが、股関節の外旋と内旋は骨盤に対してのつま先の向きが外側を向いているか、内側を向いているかから定義しているよう。
ぜひ自分で外旋、内旋それぞれした際のつま先の向きをチェックされたい。
内旋であればつま先が内側、外旋であればつま先が外側に向いているはず。
平行スタンスが主流の現代卓球においては、平行のまま効率的に肩甲骨や、股関節を利用するための予備動作としてフォアならフォア側(右利きなら右側)の股関節を外旋、体側を内旋させる。
股関節による両上肢のバックスイングの意味合いとして使われることが多い。

●股関節屈曲・伸展
これもまた肩関節に似ている方向。
よく腿上げの運動として行われることが多い。
かつての左足前のスタンスでは多用されており、後ろから前の体重移動をする際に必須といえる運動。
屈曲の方が可動域が明らかに大きく簡単で、後ろに太腿を動かすのは可動域が小さく難しいのが特徴的。

現在でも低い姿勢を維持する際や、深く沈み込む際に多用され、ここの柔軟性が無ければなかなか打点を落とすことが難しい。
練習不足の際にまずできなくなるのがこの運動。
ざっと調べてみても腸腰筋、腹直筋がこの運動に関わってくるため、意図的な体幹トレーニングを積んでいかなければ練習できない状況下では屈曲姿勢を維持するのは困難となるだろう。
解剖学なり身体操作やストレッチを学んでも、屈曲姿勢を維持できる持久力が無ければ試合中持たない。



股関節の運動方向は以上の6方向。
それぞれの運動を確認し、複合させて検証されたい。
私の体感として、内転・外転、内旋・外旋を試合中に使うためには柔軟性が重要で、屈曲・伸展は柔軟性に加えて持久力が重要と感じる。

以上、時間があれば解説図を加えたりしていきたいが・・・