3Hit記事にぴーろんさんからこんなコメントを頂きました。
ネタもないので、記事にてお答えします。
端的に答えを言いますと、3Hitは適応可能です。と言うより、どんな選手も無意識にやっているのが3Hitですから。
より意識的にやることでミスが減るのは、私としては当然と思うところ。
さて、今回のご質問の中でも最も気にすべきポイントはこちら。
ほとんどすべてをネットミスするという失態
顔より高いボールで、ネットミスをする、という状況を整理して理解する必要がありますね。
以前粒高の記事か何かでオーバーミスは二つある、みたいな説明をしたかと思いますが、ネットミスも分類することができます。
ですが、今回は状況設定が細かいので、どういったスイングをしているか推測し、どうすべきか考察していきます。
まず、今回のミスの原因として考えられるのはシンプルに飛距離不足。上手く力が伝わらず、ネットを飛距離の面から超えることができなかった。
といってもヘロヘロでボールが来ないチャンスボ―ル。
ボールが来ないと思えば自然とボールを待てなくなるもの。
気付けば打点がどんどん前になり、自分のスイングも前方向になっているのではないでしょうか。
自分の身体の前にあり、前方向にスイングするということは、落下していくボールの上側を触りにいってしまう。
それによって生まれた弾道がそもそも下向き。ボールが落下していると言うことは、ボールのベクトルそのものが下向きですから、ボールの上側を捉えてしまえば必然的にボールの弾道はネットに刺さるような向きになるはず。
ボールの真後ろか、やや下側を捉えない限りは、オーバーミスもしうるようなネットを超える弾道を作ることが難しいですよね。
3Hitのうちの、ボールの下側を触るのが難しくなることが多いのがチャンスボール。
変化するということは、ボールの見極めが難しくなるということ。
しっかり引き付けるなり、ボールのを見るなりしてボールの下半分をインパクトもしくはラケット下半分でインパクトすることを意識することは必要でしょう。
ただ細かく意識するのは実際難しいでしょう。
私も以前医学部の大会で、ダブルスの試合にて後輩が毎回適当に回転量を変えるものだからボールを上手く待つことが出来ず打ちミスを繰り返したことがあります。
それをきっかけに、打ちミスをへらすコース取りを考えました。
ですので、以下の2点を意識してみて下さい。
①バック側から回り込んで強打する時は面を開いてクロス側に。
やっぱりストレートに打とうとすると、ボールの上側かつ右側を捉えてしまうことが多いもの。それで謎のネットミスを繰り返したことはあるかと思います。そういう時は下側を取りやすいクロス狙いがいいかと。無意識にきちんと打てるかと思います。
②フォア側のチャンスボールを打つ時は、思いっきりフォアに巻く。
フォアのチャンスボールなんてカーブドライブしておけば勝手に入るようになります(雑ですが)。この際、下から入りすぎるとミスタッチが出るため、なるたけラケットとボールの距離を寄せる為に肩甲上腕関節外転固定の意識を忘れないでください。
水平に入ることで弾道を担保し、やや下から巻くことで台に収める、とでも簡単に言えるでしょうか。
他にも、チャンスボールを貰うまでの展開で自分の回転量をあまり変えないことも大事だったりしますが、とりあえずは上を試してもらいたいですね。
意識が完璧でも間違っているというならば、フォームの問題が大きいかと思います。
その際はまたコメントして頂ければ、記事内で考察してみようかと思います。
コメント
コメント一覧
詳細な御回答、ありがとうございます。まずはお礼申し上げます。
本日、相方が持ったボールをポーンと高めにあげてもらう形で球出しをしてもらい、
それをスマッシュする練習をしてみましたが、やはり、ネットミスが多いと感じました。
記事と本日の練習の結果をもう少し吟味してみたいので、少しお時間をください。
とりあえずは次の動画を参考にしてやってみましたが、この動画の意図や打法も少し
検証する必要があるかなと、貴ブログを読んで感じました。
重ねて少しお時間をください。
https://www.youtube.com/watch?v=aQsVyWPbHrY&t=204s
動画を見て思いましたが、ボールとラケットの高さを合わせながら当てにいっていませんか?それも高いところから合わせにいってません?
やっすんさんは上手だからそれで入っていますが、無意識に上から下に合わせに行けば上から下のスイングとなりネットミスは増えるかと思います。
基本手順として落ちてくるボールに対しては最初にラケットの高さをボールと合わせてから、水平屈曲でインパクトするような手順をお取りください。
肩関節外転でラケットのボールの高さを合わせる際、必ずラケット下半分の高さに合うようにするのも忘れずに。
ただこれは落ちてくるボールに合わせるというよりかは、跳ね上がりから頂点までのボールを狙う場合で、落ちてくるボールに対しての実際としてラケットとボールの高さを合わせてからインパクトまでの時間が長い場合、上から下のスイングで合わせる必要が出てきます。
ですので、自分がスイングしインパクトするまでの時間をある程度頭に入れておき(感覚としてご理解されているのが一般的だと思いますのでそれ十分)、水平屈曲+若干の外転で右から左+下から上のスイングでラケット下半分でインパクトするようにしてみて下さい。
以上まで加えて検討してみた結果をコメントして頂ければ幸いです。
また記事にできそうならしてみたいと思います。
ありがとうございます。
実証はまだですが・・・、
「ボールとラケットの高さを合わせながら当てにいっていませんか?それも高いところから
合わせにいってません?」
そうです。確かに高いところにあるボールを相手コートに入れるにはボールの上から始動し、
相手コートへのスイング、上から下に振らなければならない、と思い込んでいました。
ふと、返信を読んで次の動画のことが思い浮かびました。
https://www.youtube.com/watch?v=auB7nkcBrfk
「インパクトするまでの時間をある程度頭に入れておく」ことと「下から上のスイング」で
「ラケット下半分でインパクトする」ことで3hitを順守でき、下方向のベクトルに上方向ではなく、
前方向のベクトルを加えることができ、その結果、高い打点から相手コートに直線的に向かう
ベクトルとなるのですね(あってますか?)。
ほぼほぼ問題は解決したような気もしますが、次は「水平屈曲+若干の外転で右から左」
などのアドバイスも取り入れて練習をしてみます。楽しみでしょうがありません。。。
その動画かなり怪しいですから、、、動作を参考にするのはいいですけれど説明は無視された方がいいですね。。
https://www.youtube.com/watch?v=wvobe4LNUeA
私は参考動画として↑をおすすめします。これのスピードドライブはやや内旋が入ってはいますが、その前のテイクバックで外旋+回内を入れ前方向の制限をしていますし、高いチャンスボール強打と近しいものを感じます。
この回内固定外旋テイクバックから内旋フォアドライブを研究中(打つ時間が無く素振りと動画からですが)で、かなり真理に近いようだとわかりはじめました。
これも3Hit順守の動作ですから、是非同様に試してみて下さい。
実際にチャンスボールを打ってみての感想をお待ちしております。
先日、練習してみたところ、、、
やはり、上から下へのスイングが元凶でした。肩甲上腕関節外転+水平屈曲で
やや下から上へのスイング+スイングスピードを考慮してラケット下半分にあてることを
意識してみたところ、ネットミスすることが激減しました。ただ、ボールに若干威力がなく、
上回転がかかっており、ナックルで飛んでいないように思い、なるべく、フラットにあてる
ようにしてみましたがうまくできませんでした。これから創意工夫してみます。
ところで、私が参考になると思っていた動画がお気に召さなかったのがショックで、
他に私が参考としている動画を検索してみたところ、次の動画を発見しました。
https://www.youtube.com/watch?v=uIQ59wco9G4
落下中のボールに対するスマッシュはバルサミコさまの言われる打法となっている
ような気がしますが、いかがでしょうか。。。
まあ、しゃべっている内容は1割(いやそれ以下か)ぐらいしかわかりませんがね。
それは置いといて、、、ありがとうございました。さらなる検証を行っていきたいと思います!
スマッシュがナックルの方がいい、というのは勿論定跡ですが、そこをこだわらないようにしてください。ナックルの方が取りにくいと思う方は多いでしょうが、それと同時にナックルスマッシュの方がリスキーです。勿論打ち方も色々ありますが、まずはミドルに早いボールを弱上で出せるように訓練してから幅を持たせる為に取り組んでいいかと。
試合なら弱上でスピードを出せる方がするかと思います(これは完全に私見で根拠もありませんが、、、)
スピードを乗せるためには右股関節外転保持(スタンス広げた)のまま右股関節外旋→内旋のようにいつも通り股関節を用いて股関節を使うことや、ラケットの初期位置を高めに設定すること=脇と上腕で成す角度が90度に近いくらい→水平屈曲しやすくなる(肘の角度が100~120くらいから始めるのもありかも)、辺りがアイディアとして浮かびます。
また、新しいフォームを覚えてまもないなので無駄にラケットを握るのに力が入っているかもしれません。この辺は二月くらいに握り方の考察をしたかと思いますのでそちらもご参照ください。
スイングスピードを極力速くしながら、ラケットを握る力を極力弱くすることの二つを同時に満たすことが出来れば、より安定して速いボールを打つことができるかと思います。是非検討してみて下さい。
ラケットの先端かつ下側でインパクトしているのが特徴的でしょうか。
ぴーろん様ももしかしたらラケットの真ん中で捉えてボールが飛ばない、と嘆いている可能性もありますね。この辺は平岡さんのCC動画を探してみたらいいかもしれません。
指導動画の多くは自分の主張に寄せる為に貰うボールの質や、本来そこまで気にしていないはずの動作を過剰にする傾向がありますので、wrm関連は良いものも多いですが悪いものも多いように思います。。前回提示して頂いた動画もかつて私が参考にしていましたが、やっぱり下に振るのは違うと思い参考にするのはやめた経緯もありますから。。。
理想を言うならば森菌君みたいな身長が低くて高いボールが集まりやすい選手の試合を一本通してみて、知りたい処理方法をみつけたら繰り返しみて、どう行っているかを考察した方が身のためになるかと思います。・・・まあひねくれた私の考え方かもしれませんが笑