※4月7日 加筆

基本的にバックドライブでは肘の屈伸運動が本質ではない。

所謂腕を横に振る運動こそがバックドライブの主体であり、安定したぶち抜きには必要不可欠となる。
さて、この横に振る運動で用いられる関節運動の中で、最も必要不可欠な要素は何だろうか。

参考文献;関節の話肩関節外転、内転、内旋、外旋、水平伸展、水平屈曲の勉強(戒め)
肩の運動
肩の運動2

過去記事から要素を拾っていきますと、
レビュー;高速卓球を意識した回外位バックドライブとそのバリエーション
にて、回外固定は必要不可欠、加えて肩関節外転→内転で前腕が使いやすいと考察。

課題;肘関節屈曲時の肩関節内転運動を増強させる前腕、上腕の使い方
において、脇を締める運動、肩関節内転運動でどこが効くかを問題提起。

バックドライブやチキータのカテゴライズ仮説
において、カテゴライズとして正中よりか左肩前かを挙げたが、これは外転の度合を示唆していた。


ただこれまで論じていなかったのが不思議なくらい(あまりに当たり前すぎて議論することを忘れていたほど)だが、どれもインパクトする運動をもっとも強める運動では無い。

どれも前方向への運動制限をかけ、必然的にある運動を誘発する目的のある、縛りの意味合いが強いものだった。

では、そのある運動とは何か。
それは、肩関節外旋である。
肘の屈伸をせず、前腕を使う、と言われたら、肘を屈曲させたまま「なんでやねん」とツッコミの動作を行うことだろう。
肩関節外転、内転、内旋、外旋、水平伸展、水平屈曲の勉強(戒め)
にて確認されたい。

※肘の屈伸:肘をピンと伸ばす運動を伸展運動、肘をくの字に畳む運動を屈曲運動という。その総称を屈伸という。



基本的にバックドライブを独学で習得する場合、肘の屈伸ベースか、外旋ベースかの二通りがあり、自分は振れない下手だという人が前者のケースが多い印象を受ける。

以前振れなかったのに突然振れるようになった人は外旋を覚えたケースが多いか。私もその一例。

「引き付けて」とか、「横に振るように」とか、「居合抜き」だとかを使用とすると、ほぼ必然的に外旋を習得することになる。



まだ細かく考察すべきだろうが、まずバックドライブで必要不可欠なのは肩関節外旋。
その運動をより体の近くで、前に振らないようにするためには肩関節外転位から内転運動+回外固定。

チキータとかその辺に分岐したい時は以下を参照。
以下以外にも同様なネタを扱っているだろうから、ここ2か月くらいの記事を参照されたい。
理由は知らなくても何故か入る「チキータ全般のコツ」
理由は知らなくても何故か入る「張本式バックドライブのコツ」
理由は知らなくても何故か入る「回外+外転式バックブロック」
脇を開けなさいを正しく理解する。