※3/8改訂。屈曲伸展の説明を追加。


当ブログで頻出する解剖学用語ではありますが、どうもここでつまづかれる読者さんが多いようです。
多分私がしれっと間違えて書いてしまっていることが多い為ですね。
今回もまた戒め記事。
どの記事でかわかりませんが、内旋運動と水平屈曲運動をごっちゃにして書いてました。。
というのも気付いたら頭の中で水平屈曲運動が内旋運動という名前に変わっていたんですね。

回内、回外に関しては過去に説明しましたが、この時も頭の中で気付けば逆の理解にしてしまっていたことも。
過去記事:回内・回外運動の解説

といっても、自分の頭の中で理解する分には名称がどうであっても別にいいんでしょうけど、ブログで発信している以上それはいけません。

ですのでタイトルの運動に関し、参考になる図、参考になる動画を当記事でまとめて紹介し、二度と間違えることが無いよう戒めにしたいと思います。


解剖学と言うと重苦しく、また医療従事者が勉強するから難しいのでは、、と思われるかもしれませんが、肩の荷を軽くして実際に体を動かしながら理解するようにしてください。
実際私も回内回外は1か月触れないと忘れますし、外転と外旋が逆になることなんて多々あります。

それ位ごっちゃになりめんどくさいもので、そればかりか簡単に忘れることができるもの。
その時は体を動かしながら思い出し、イメージとして理解していくようにします。
覚える手順としては
①絵で見て、実際に動かして覚える。
②動画で見て、一緒に動かして覚える。
③言葉で無理矢理覚える。

の3ステップを提示します。
どこかで理解して覚えることができたら、そこで終えられていいと思います。

①絵で見て、実際に動かして覚える。
肩の運動2
↑は要注意です。私もよくごっちゃにします。ぜひこの説明は③へ。

肩の運動
↑屈曲進展はあまり卓球で必要とされない印象を受けます。
屈曲進展は非常に重要です。昔の打法には多用されていて、現在の打法には不要とされている運動です。ぜひこの機会に知りましょう。

この絵で理解できる方はそれでいいかと思います。
(私は月1の頻度で水平屈曲と内旋をごっちゃにしてしまいますが。。)

②動画で見て、一緒に動かして覚える。(動画を見るのが怠い方は③へ。③でわからない場合は動画をみましょう。)
わかりやすい参考動画も探してきましたので以下。

内旋、外旋の説明



内転、外転の説明

水平伸展、水平屈曲


屈曲伸展


③言葉で無理矢理覚える。

無理矢理覚えられるようイメージをつけます。

まず絶対原則として「内」は手が体(おへそ)に近づく方で、「外」は手が体(おへそ)から遠ざかる方です。


内転外転のイメージ。
niwatori

これです。
このニワトリさんの羽ばたきのマネをしてみましょう。
バサバサ、と。
太ももに思いっきり掌をぶつけ、その後肩よりも高い位置まで手をあげましょう。
「本当に飛ぶつもりで」
何度も何度も繰り返してください。
さあ、飛べましたか?
これが内転、外転です。


続いて内旋、外旋です。
内旋、外旋part1
両脇をぴったりくっつけて、「小さく前ならえ」のポーズをとって下さい。
この時脇を付けたまま右手を右側に動かしてください。
脇を付けたままだと辛いですよね?これが外旋です。
逆に右手を左側に動かしてください。これが内旋です。

内旋、外旋part2
gorira
ドラミング参考動画

さあゴリラになりましょう。
高速で胸を叩いて下さい。そりゃもう高速で。
飽きるくらいまで。
超高速でできたその時、知らず知らず内旋、外旋を使っているでしょう。
(かえってわかりづらいかもしれません。その場合は忘れて下さい。)

内旋、外旋part3
身近な人と腕相撲をしましょう。
相手を倒す際力を入れる方向が内旋です。その逆が外旋。
アームレスリングで大事だとされるのは内旋に関わる筋肉だそうです。


水平屈曲、水平伸展
両手を肩の高さまであげ、「Tの字」になってください。
この時肩と肘を水平に保ちながら体の前に持ってくる運動を「水平屈曲」、後ろに持ってくる運動を「水平伸展」
水平屈曲はよくやる肩のストレッチ(身体の前で十字を作るやつ)ですね。

このページでイメージを確認しましょう。
http://retherapress.com/archives/2-35/

屈曲、伸展
イメージとして水平屈曲と伸展は両肩と上腕が平行になった際の運動。
この項における屈曲伸展は肩にぶらりとぶら下がった上腕が自分のからだの前側を通って上に上がる(屈曲)のと、後ろ側を通って上に上がる(伸展)である。
伸展は「ぶいーん」もしくはスキージャンプの助走時の姿勢。
屈曲はお魚さんもしくは海藻のマネの時にしそうな姿勢。



最後に問題をつくったので解いて確認してみて下さい。

Q1 気を付けの姿勢で使われている運動は?1つ選べ。
a 外転 b 内転 c 外旋 d 内旋 e 水平伸展 f 水平屈曲

Q2 大きく前ならえの姿勢で使われている運動は?(しっかり前の人の肩ぐらいの高さに手が挙げられているとする。)2つ選べ。
a 外転 b 内転 c 外旋 d 内旋 e 水平伸展 f 水平屈曲

Q3 一般的なフォアの基礎打ちで重視される運動は?
a 外転 b 内転 c 外旋 d 内旋 e水平屈曲

Q4 お互い負けるよう指示された腕相撲で最も重要な運動は? 参考動画
a 外転 b 内転 c 外旋 d 内旋 e 水平伸展 f 水平屈曲

Q5 当ブログで最近ごり押ししている運動は?
a 外転 b 内転 c 外旋 d 内旋 e 水平伸展 f 水平屈曲

Q6 バックドライブで使われる可能性がある運動は?全て選べ
a 外転 b 内転 c 外旋 d 内旋 e 水平伸展 f 水平屈曲

Q7 一般的なお笑いのツッコミで最も重要な運動は?
a 外転 b 内転 c 外旋 d 内旋 e 水平伸展 f 水平屈曲



答え(異論は受け付けます)
Q1 b内転(しているかいないか微妙だけれどどちらかといえば使ってると言うべきか。)
Q2 a外転 f水平屈曲
Q3 e水平屈曲 (人によるので答え無しかも)
Q4 c外旋
Q5 a外転
Q6 すべて。解説:打法によって全て使いうる。
Q7 c外旋


以上で説明は終わりです。自分で素振りをしながらどの運動が使われているか確認してみましょう。
一般にフォアでは水平屈曲、内旋、外転が使われることが多く、バックでは外旋+内転or外旋+外転が使われることが多いです。



出来る限り間違いが無いようにまとめたつもりですが、間違いが見つからないだけな気がしないでもないような。
違和感のある部分、間違いを見つけられた方や、わからない部分があった方はコメントして頂けると幸いです。
勉強になります。

PS.テニスの関節運動のサイトでもっともわかりやすいものがありましたので、こちらもご参照ください。

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