昨日は久しぶりに3時間みっちり同じレベルでバチバチにやれる後輩とオールメインで卓球した。

グリップの考察(前記事:グリップの脱力の最小単位)とか、上腕の運動の考察 (編集中)もあってかボールの収まりが良く、ストップもレシーブも低くコントロールできた。

また試験勉強しつつ中国系のフォアサービスの考察もしていた。(ぐっちぃ動画でも上がっていた中国系サービスに関しての動画の後半部分の日本人がやる中国人サービスを参照。思うにあれこそが本質で、所謂縦面で入るサービスの解説は大方間違い。自然肢位からテイクバックに入り、橈屈している最中にインパクトしているのが実際で、中国人も橈屈をしていることを知らず、それどころか背屈-掌屈のみが手首を使うこと思っている為説明が抜け落ちたのではないかという仮説含みで現在研究中。)

考察の成果もあり、サービスが切れ、低くコントロールでき、それでいてまずまず早いボールが出せた。そのせいもあってか相手のレシーブが低くて切れて返ってくるのに加えてテンポも速い為に、台上のぶち抜きができるボールが来ず、出たボールを狙うケースが増えてしまった。

故に、体中が筋肉痛で辛いですね。。

昨日の練習では張本くんの台上バックドライブを極めようと研究していたのだけれど、事前の動画研究で気付いた点が以下の点。

・硬いラバーでは難しそう。
・肘が脇に近いと無理。→肩の外転運動は必須。
・何故か手首の背屈が効いているのにおさまりがいい。

以上を踏襲してチャレンジしてみたのだが、どうも低いボールに対して上手くいかない。自分のボールの質を落として高いボールを貰えば気持ち良く入るのに、だ。
台から出なくて低いボールに対してはラケットぶつけそうな恐怖心が強いし。

「ネットより高いボールだったら別にどうにだってできるのに…」と心の声が大きくなるに連れて冷静になる。
「これが当たり前では?」

そう思いもう一度張本くんを見返すと気付きましたよ、ド派手な台上バックドライブが決まる時ってネットより高いボールの時が大半なんですね。



繰り返し見ていくと、強いボールが決まる時、決まって張本くんは右足の踏込ができている。
要はボールに近づいているのだ。
例え低くて短いボールであっても、踏込さえ決まって言えれば上手くかけて台上バックドライブが決まっている。

この「踏込が出来れば強いボールが決まる」このフレーズを聞いた時、「そうだよな」と読者の方々は納得される方が多いだろうが、私は全く腑に落ちなかった

一旦冷静になって考えてみれば、「踏込で強いボールが打てることが真だとされる」理由は、フォアにおいて踏み込むことで上方向と前方向のスイングが速くなるからだろう。
台上バックドライブにおいては、前に踏み込んだところでスイングが早くなるわけではない。
一旦止まってから、バックスイングの姿勢を作り、ボールを事前に待ってから振り始める為、踏込が持つ意味は、スイングスピードに直接的というよりは間接的だろう。
直接的な意味合いがありそうなのは、ボールと体の距離が近くなることか。

ボールと体の距離が近くなるということは、広義に言えば「詰まる」状態に自ら陥るわけで、強く振れない理由の一つとなりうる。

私も明らかに短く低くてボールスピードが遅いならば踏み込んで台上バックドライブをしようと思うが、速い展開で短くきたボールに対しては踏み込んで打つことの方がリスクだし、正しいと言われてもやろうとは思わなかった。
また、ぶち抜きチキータを踏み込んでやる期待値よりも、寄せてカーブ強めにチキータした次のボールを強打する期待値の方が高いと考えていたからだ。

そうして一般レベルで期待値が低いという考えを一瞬で吹っ飛ばしたのが以下の画像である。
harimoto


この画像は全日本選手権における水谷戦でバックドライブをミスした時の何気ない張本くんの1枚。

卓球でこんなにバックスイングで肩を外転させたことってありますか?
私はありませんでした。。

肩の運動

肩の運動2

というのもバックドライブのイメージって言えば、打球直前あたりに多少外転をしつつ上肢回外を決めて、肩関節内転と外旋でスイングするものだと思っていたから。

けれど、張本くんが見せた何気ないしぐさは、バックスイングで取りうる外転の最大可動域にも近しいレベルまで外転するものだった。

この視点で見ていくと、張本くんは常にラケットの位置が高く、外転が意識されている。
「ラケットの位置が高い方がいい」とよく言われるが、それは肘の屈伸をすることで高くするという意味ではなく、肩関節外転で高くした方がいいと、張本くんが示しているのだと気付く。

前述した踏込でなぜ強いボールが打てるかという問いに関しても、外転位バックスイングさえ取れていれば、より頂点に近づきボールが高ければ高いほど楽に強打できる為と説明がつくだろう。
後ろから前方向のバックスイングが必要なわけでなく、外転で縦方向のバックスイングが担保されている。



「肩関節外転によるバックスイング」のメリットは有りすぎて挙げきれない。


フォアハンドの水平打法の肝はほぼコレと言い切れるだろう。
(参考書籍:卓球スピードマスター)



張本式フォアフリックもこれまで上腕の使い方が大事、と考察してきたが、今後は肩関節外転でのバックスイングが重要だと、張本くんのバックドライブでの意識を見れば考え直すこととなった。

といっても、肩関節外転意識も上腕意識も結局は同じことを言っているのだけれど、表現方法の違いがあるだけで真新しさが無いのかもしれないが。わかりやすさで言うなら外転意識の方が表現として強いのではないか。

また、上述した技術だけでなく、外転意識はラケットを体の近くに設定し、下→上、左→右へのスイングを意識させ、さらには前に振りづらくする条件としても有用である。

様々なブロック動画を見て検証されたいが、上の動画におけるブロックでは外転位が強く意識されているような印象を受ける。(私も強打者に対してはこの系統のブロックを用いる。)

外転位がいっぱい使われているよ、と説明しはじめたらキリがないのでやめるが、意識してみればそれなりに意識して使われていることに気付けるだろう。下手したらほぼ全ての技術(下回転サービスやYGでさえ)に使われているかも。是非とも研究されたい


PS

高いボールであればどんな打法でも何をしても入るもの。
だからこそ高いボールに対してミスをしないフォームを作り上げることが必須要件と言えるだろう。

高いボールを貰うのにも考え方が2つある。
1つは相手に高いボールを出させるための工夫をすること。
もう1つは自分の認識における低いボールを高いボールになるような打法設定をする。

低いボールを浴び続けると如何に自分が低いボールを低いボールとしてとらえていたか気付かされた。
それと同時に、低いボールを強打する為の考え方が、台上強打系の打法に隠されていたことに気付くことができた。


こうして考察したネタを記事にしようとするとどんどんその先の考察が進み、元ネタを記事にすることを忘れていく…