グリップの最小とは何か

参考記事:一歩先の考え方③;よくある練習を見直してみると
休止以前にある程度触れていたテーマであるが、たまたま習うことはなかった母指対立運動に触れ、理解が深まったのでそこから考察する。

まず初めに問題提起、

Q.最小の力でシェークハンドラケットを握るためにまず必要な運動は何か。

a母指の固定
b示指の固定
c中指~小指の固定
d手掌を丸める運動

この中から選べ、となると本記事の論旨としては答えはd手掌を丸める運動となる。
問題は「まず」と聞いているのでね。
この手掌を丸める運動とは何ぞや、と思われるだろうからそれを説明していく。

※その前に、まず予防線として言っておかなければいけないのは、手持ちの医学書にろくに書いてなかった為、ネットからの調べ学習で集めた情報を元に、実験的にわかったことからの考察ですので、多少誤りがあるかもしれません。「指を曲げることを意識せずに手掌を曲げる運動」という表現が散見されますが、きちんとした名称があるやもしれません。
また、別に親指と示指で固定してその後手掌を丸めて握る方法で上手くいっているのなら問題はありません。
私の理念が「最小をとことん追求する」ことであることを踏まえて読んでください。


手掌を丸める運動を大きく二つに分けると、指を曲げることを全く意識せずに手掌を丸める運動と、意識して指を曲げる運動があると考える。
そのうち後者を母指対立運動と呼ぶ。(この運動は正中神経支配であり、よく手根管症候群→正中神経麻痺→Perfect O徴候陽性の流れを試験等で見かけるが、これは母指と示指を意図的にまげて綺麗な「マル」を作ることができないため。)


上の動画の運動が母指対立運動というようで、「恣意的に指を曲げつつ手掌も丸める運動」をしていると所見が述べられるかと思う。

よく「指に力を入れて握っている人」であれば母指対立運動に加えてラケットを把握する為の種々の運動(これを考察していくときりが無いので、、、)を行っていることだろう。

私が着目したのは、「力を入れるためのステップが一つ飛んでいる」ということだ。
つまりは、指に極力力を入れること無しにラケットを握るというステップを飛ばしている。
故に本来あるべきグリップの手順とは以下の通り。

ラケットを最小の力で軽く握る

自分がより握りやすいように力を入れる


この最小の力で握ることの障壁となっていると考えられるのが、無意識に自然と使ってしまう母指対立運動だと考える。そもそも人は何かを握ろうとするとき、よっぽど壊れやすいもので無ければ軽く握ろうとはしないので、母指対立運動を意識的に使わないようにという配慮はしないだろう。
コップを掴む時も、滑らないよう手指、手掌と対象の設置面積を広げるようにして摩擦力を増して落とさないようにするため、母指対立運動はなるたけ対象に沿うような形で使われることが望まれる。

人間としての日常生活を送る中で意識して使わないようにすることの方が不自然なのだろう。

それ故に、ラケットを握る際指に力が入ることは至極当然といっていい。

こうした無意識のうちの母指対立運動によって、グリップを握る際の幅が生まれないわけだ。
さて、ここでより最小の力でのグリップを実現させる為に提案したいのは

「全く指に意識することなく、手掌を丸める運動」を意識することだ。


シェークにおいて、これは実現するのか、と言えば実際にやってみると、母指と示指の間と中指側面にラケットのエラがひっかかり最小の力で握れるはず。

これをベースにしてあとは好きなようにアレンジを加え、自分が面を作りやすいようにすればいいだろう。

以上当たり前の話かもしれないが、最小の力でのグリップの方法を考察してみた。
私の認識が甘い可能性があるが、「母指対立運動」はキーワードかもしれませんね。




PS

よく、「インパクト時にどっちかに力を入れる」みたいな話もありますが、これは勉強が怠そうで頓挫しました。。。
たた、シンプルに考えるなら、尺側に振るならば尺側神経支配の指に、橈側に振るならば橈骨神経支配側の指に力を入れればいいように思えますが、例外は数えきれないほど出てくるでしょう。既に何個か浮かんできますし。

最小単位さえ独自に見つけられれば、実験的に様々分かってくることがあるかと思います。既出の指導法の最小単位を考えたり、その組み合わせを考えたり、是非色々やってみて気付いたことがありましたらお教え下さい。