最近、どれだけ頑張って教えてもうまくならなかった後輩が、唐突に上達し始めた。


入学した当初全くのセンスの無さにもう諦めかけたが、これでもかと強い言葉を浴びせ、WRM関連の動画から、AA理論、BB理論、CC理論など平岡理論、ありとあらゆる動画で見た指導方法に加えて、私が研究してきた全てを教え続けてきた。

なんならストレッチ、筋トレなど様々。

全てに応えようとしてくれていたし、頑張っているのは伝わってくるがどうも力が入りすぎている印象が抜けず。

そんな彼が唐突に上達し始めたのはほんの数週間以内の話で、この期間に教えたことと言えば、フォアの基礎打ち、粒でのバックツッツキのやり方、粒でのバックカットのコツくらい。

フォア前、バック前のストップでのボールの触り方があまりに上手い人っぽい。

そこで私は「どうした?」と。

そんなのお前らしくない・・・残念なくらい下手くそなあなたはどこにいったと、少しさみしくも思えるほど。

しかしボールの触り方があまりに柔らかいから、多分ツッツキで切れるようになったからかなと思い聞いてみた。すると予想を反して、


「フォア打ち教わったじゃないですか。あれから、力抜いていいんだな、ってわかったんですよね。ずっとフォームばかり意識していましたが、そうでもなかったです」


だと、、、、?

力抜けってあれだけ教えたのに全くきみ身につかなかったじゃないか、、、それにフォーム気にしていても別にいいんだよ。ボールを毎回解釈するスキルがあればね。。というか私は双方をフィードバックしながらやろうね、と教えたつもりが、実際はできていなかったと。。。

むむむ


今思い返してみれば、実際教えた内容の記事は以下
前中陣でのフォア対フォア
前腕信仰の罠

加えて、最小単位の運動の定義と考察(まだ記事にしてないかわからないが、再び記事にするつもり)くらいか。

ただそれだけで本当に刺さるのかな、、、
しかして実際に刺さっている後輩はチラホラいるし、一番の問題児に刺さったということは相当に意味がある考え方だったのかな。

確かに、最小単位の運動で2m離れた位でも全然力要らずにスイングも小さく返せる方法は教えたし、楽にカウンターする方法も教えてはいる。
見ていてループドライブの感覚も、スピードドライブの感覚も大方上達しているし、確かに教えたことを習得している。


だが、後輩の言葉の中に違和感として残るのが、あれから、力抜いていいんだなという一言。



よくよく思い出してみると後輩に教える際1度だけ、二人羽織して教えたことがある。

寄せる感覚、ラケットを握る力、関節の使い方をなるたけ脱力した状態で構えてもらい、指導者誰もがやるように。

ただその時私がしたのは、ただの二人羽織ではない。

使っていい筋肉、使って悪い筋肉を説明しながら、少しでも無駄に力が入ったら注意し、より自分と同じくらいに脱力させた。(言っても私はかなりだるんだるんです)

多分、その時に「全部に力を入れなくていい、使うのは瞬間だけ」の本当の意味が伝わったのかもしれない。


要は私の、私の体の動かし方が、その後輩にマッチしたということ。


ちょいとこの指導法は考察のしがいがありますね。


といっても既にある程度はまとまっているネタではありますが、セクハラ指導法と銘打って記事にしてまとめたいとおもいます。