このバック表の動画とてつもなく素晴らしい。
最近私が研究し、推していきたいと考えている現代的な裏ソフトの打法のエッセンスを十分に詰め込んでいるし、上腕を使っているのがよくわかる。
動画から感動したシーンを抜粋
言わずもがな上級者はボールを引きつけるのが上手い。
上腕、前腕がフル稼働できるように肩を開き、肘を外に出しているのが画像でおわかりいただけるだろう。
基礎打ちにおいて前腕を使え、といってはいるが、見ての通り一般的に前腕を使えと言われる際に用いられる肘の屈曲・伸展運動は行われていない。
面を固定するために回外固定をし、画像のような肘を落とすような肩の運動を用いてラケットを上方向に。
その際、ラケット下半分でインパクトできている。
私が尊敬してやまない平岡氏も肘を引くように、と表現しているが、肩の使い方としては考え方は同じもの。
強いボールを出すために、動画後半においては肘の伸展運動を用いている。
これこそ前腕を多く使う為にブレも大きいが、回外固定を意識することで面のブレを防ぎ、打点を早くする+下半分に当てることでブレを少なくしようとしているよう。
ただやはりミスはするみたい。
他にもラケットヘッドが水平より下に落ちていない点やボールへの立ち位置、正中よりでのインパクト等これまで私がバックハンドに関して研究してきたことの多くをこの選手は行っており、相当にキレイで汎用性のある素晴らしいフォームをしている。
裏ソフトであってもフォームがよくわからない人であれば、まずはこのフォームを真似して引き付ける感覚と引っかける感覚を覚え、より攻撃なフォームへと昇華させていきたい。
本当に素晴らしくみやすい動画。
是非とも高評価を押してあげましょう。
コメント
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新生活はいかがでしょうか?
つい昨日か一昨日にアップされた、WRMのはじめちゃんさんの「バックドライブ打てない」動画の考察書いてみようとバルサミコさんのバックドライブ関連の記事を読み漁っていたところでこの記事に行き着いたのですが、
バックハンド打法あるある表現の「前腕を使って打つ」というのは、視覚的に把握しづらい「肩甲骨の内転運動」がメインとなっているのではないか?
と思っているのですが、いかがでしょうか。
(今まで肩甲骨の上方回旋による運動だと思っていたのですが、肩甲骨抑えながら素振りしてみると内転運動ではないかと気が付きました。)
正直なところあの動画の着眼は良いのですが、私やフラン氏が議論している論点に到底辿りつくことが出来ず、結局は原因が分かっていない動画となっているように思います。
例えば、「腕の力」「腕の筋肉」といっている時点でどこが焦点かわかりませんし、腕をまとめて一つに振るとかこれまで何も考えてなさ過ぎてターゲットが小学生なのかと思えるほど…(批判はこれくらいにしておいて)
前に振らない→3Hitベースの回内+外旋のスイング、ラケットから遠い関節から順に振る→過去記事で多く取り上げていますので、そちらをご参照いただければ。
また、当記はかなり昔にかかれているため、現在の見解はより進んでいますので、最近のバックドライブ考察記事を見られた方が、某動画の本当はいいたいことが書かれているかと思います。
どちらかと言えば、肩甲骨内転運動+αの運動が必要となってきます。
+αの運動として挙げられるのは、肘の伸展運動や、肩関節外旋運動です。
一般にバックが上手い選手の多くが外旋運動、センス系の選手が伸展運動(中村兄弟など)を使う傾向があります。
最近の私の研究としては、伸展運動は3Hit条件を崩す為あまり推奨できず、理想を言うなれば外旋運動が良いでしょう。
実際外旋運動だけでいくらでもバックドライブは打てます。
「本質の運動は何か」と言われた場合、外旋運動が最も大事ですし、外旋運動をよりよくする為に肩甲骨内転運動も使うことが多いです。
ただ、外旋運動をこれまで押してきた人の多くは「ワイパースイング」と表現しているため、外旋+肩関節内転運動も入れてしまい、あまり力が入らないということで肩甲骨まで足してしまう印象が強いです。(東北で流行ったつりばし打法なんかが一例です)
また、ペン裏面の場合、普通に握っただけで回外固定が入る為に、自然と伸展運動してもシェークで外旋をした際と似た運動になるため、コメントのように思われたのかと思います。
是非、外転固定+外旋を意識してみて下さい。
まだ動画であげている人たちが明らかにわかっていない、彼らが数年後にようやく気付けるような簡単に強打できる感覚が掴めるかと思います。
今まで外旋だけだと腕をコネコネしてボールに力が伝わらないと思っていたのですが、改めて確かめてみるとコネコネしてしまう時って、前腕が外旋すると同時に肩甲骨が外転していて、肘が身体の内側に入りながら前腕が外に動いていることに気が付きました。
https://youtu.be/4yzhc4wzE3M
一番近い動きとしては、このワキワキダンスですかね。。。
肩甲骨を外転させたまま固定することで前腕の動きと逆向きに肘が入るのを抑えてやれば、外旋だけでも力のあるボールが打てるんですね。
また一応訂正しておきますが、肩甲上腕関節と名前が付くよう外旋内旋するのは上腕ですし、肩甲上腕関節と肩甲胸郭関節は別個の関節なので、肩甲骨外転と肩関節外旋が自然と同時に入ることはありません。あくまで独立させることができる別個な関節です。
結局王ダサ治さんも「自分のバックドライブのフォームで同時に使われているから正しい」と思い、そのようなコメントをされたのかと思います。
外旋だけ、というより外旋がマストですから。これを知って突如バックが振れるようになった後輩を何人も見てますし、外旋の重要性は知らなかったとコメントも頂いています。
外旋だけで前陣なら余裕ですが、バックドライブの引き合いや、胸の高さ位のチャンスボ-ルをぶち抜きとなると話は変わります。
上級者を見ていると股関節や体幹(平岡氏の言うBB)、肩関節内転、内旋で強めのテイクバック、を取る傾向がありますね。
私なら簡単にできる内旋+外転+回外+尺→橈屈を用います。
実のところフォアも内旋で振れる方法があり、実践しているプロがかなり多いことに気付きました。
ぜひ外旋と内旋の重要性に関して研究されてみて下さい。