これはちょっと前の話。

OBの先輩二人と現役生二人に加え、OBの近所に住む強い高校生と卓球をしてきた。



先日、団体、シングル、ダブル全部で東北大会に通ったという高校生と試合。



高校生によくありがちなフォアでずごーんと打ってくるタイプ。

わたしの直近1か月の練習時間およそ5時間程度で、そんなばりばりやってる人の卓球をされたら、最初は面食らったが、バックストレートへのバックプッシュ、フォアストレートへのぶち抜き、ミドルへバックドライブ&バックプッシュ、ストップの差し合い辺りで点数が決まり始めたら、割と余裕がある感じに。

練習していない割には勝てるものだな、とほっとした。


その後、社会人で卓球をしているうえっ、って感じの先輩と軽くゲーム。

「もうヘタヘタだよぉ、、、」

と思いながら試合をしてみると、流石社会人、打たせないスキルが上手いし、打たれてからも当てて返してくる。

こういう繋ぎマンと試合するとしても、勝ち筋は頑張ってかけて浮いたボールくるまで待って、ストレートにぶち抜く、いわば自分のスタミナを一方的に削る卓球をしなければ勝てない。

そんな試合を身内にするわけもなく、なんなら個人戦でもしようとも思わない私。
せいぜいやるとしたら団体戦でギャラリーがいるとか、後輩に試合を申し込まれて最善手を指さねば示しがつかないときくらい。

しっかりかけて打点落として低くて回転量のあるループを打って頑張る、、、
なんてのを1ゲームしたら最後、もう無理、、、
体力なんて残っていません。。


なんだかんだこの先輩と試合して勝ったことないなぁ、と。
団体戦で敵キャラとして当たればもう何が何でも勝ちにいくが、流石にこれは、、、

そんな先輩がその高校生と試合をしてみるとノーチャンもいいとこに打ち込まれてる。

私としては、私と試合した時みたく丁寧に台上処理して、ループを浮かしたところを攻めれば点数なるじゃないかとただただ疑問なのだが、どうやらそうはできないよう。

社会人仕様の卓球に慣れすぎていて、というより大学時代から大学生っぽい生き生きとした卓球をしてこなくて、どこか繋ぎマンに徹してしまうきらいがあったからしょうがないのかもしれない。

生きのいい高校生の一撃には滅法弱いが、間違いなく言えるのはもしこのまま卓球を続けていけば10年後~20年後に年代別の全国大会で勝ち進めるような卓球。
練習していない、ぶち抜きが出来ないからだになったおっさんには間違いなく、チートと言える位強い卓球。

こう見ると、対高校生の料理は得意だが、対練習不足の人向けの卓球には私は分が悪い。
それこそバリバリ練習してた去年の夏なんかに軽くゲームするとあっさり勝てていたが、それ以降週1ペースで練習しなくなってからは、体力切れで5ゲームは持たない。

練習していないからしょうがないと片づけてしまえばそれまでだが、少し悶々とする。

その先輩は今でも週3ペースで練習できており、大会にもちょくちょく顔を出している。

実際会う度に上手くなってるし、バックのぶち抜きとか、フォアストレートの打ち方とか教えてみればすぐにできるようになる。

ただその辺を戦術に組み込むかどうかとなると、やはり癖で繋ぎマンになってしまう。

会う度に私は「もったいない!!!!!!!」

と声を大にして、体育館の天井に向かって叫び続けるのだが、実際そうした一発を重視するスタイルになったせいで私はスタミナ切れを早々に起こすようになったし、社会人の年代で卓球をするというのは、自分の体との対話が必要。

繋ぎマンは大人になった証とでもいうべきか。

これはまた考えられたプレースタイル。私のスタミナまで織り込み済みの戦術。
さすがまだ強かった青森大学のレギュラーと試合した際、相手監督に拍手されただけの実力がある。
すごいぞ先輩。






しかして、強い高校生と自由に打てる機会なんて私としてもわくわく。

色々聞いたり教えてみようとわくわく。

とりあえず初見さんに教えるメニューを色々教えた結果、
・回内、回外系ツッツキは全部だめ。引きつける癖が全くない。
・ストレートへの強打は一瞬でマスター。打点を教えて引きつけることで学んでくれた様子。
・バックドライブとチキータのコツはなんとなく。教えた瞬間は理解、ただ長いサーブに対しては微妙。10時間は欲しかった。
・コース取りの重要性と腰の向きを説く。ミドルの有効性は何となくわかって貰えたが、多分実践では使われない。

こんなものか。

なかなか難しい。。。


「バックバックで意図的にバックミドルを狙ってミスをしていたのに気付いた?」
「その理由は君の腰の向きと打法的欠陥に気付いてやっていたんだよ?」

ということで説明してもピンと来ていなかった。

ちょっとまだまだ教えるの下手くそか。。。そう落ち込む。

ただその子もかなりの素材型。この前ぐっちぃに勝った子に勝ちまくってるし。
なんなら東北大会32の子に負けたことないとか、東北16の子と五分五分だとか。


そんなレベルの子でも意外と何にも考えてなくて、説明されても理解できないのに強いんだな。

ただ、そんなに強い子が知恵を絞られれば私なんかに負けてしまう。

知があって技術があればそれは強い。ただ知に特化して、それなりに技術があれば十分に戦える。

こう見ると卓球ってスポーツはよくできているなぁと。


彼が理解できなかったミドル攻めの手順と有効性に関する記事を今度あげてみようと思います。


日記みたいなかんじでした