昨日一昨日は大学卓球部のOB会


35年目のドクターから1年目のドクターまで、医師、看護師、食品会社の社員に至るまで10人近くのOB・OGの方々がいらした。

見たことが無い方は一人だけ、あとは皆顔見知り。

3年目のドクターなんていっつも遊んでもらった方だし、会ったのも二年ぶり。懐かしくて懐かしくて。


一昨日の飲み会でヘロヘロになった状態で翌日朝九時から部活。
OBだけで5人くらいいたのかな、あの面々でまた卓球ができるなんて、、、とただただ感慨深い。


流石に全然練習できていなくて当時ほどではないか、、と思ってもだんだん打ちこんでいく内にブランクが埋まっていく。

気付けば今の部員とではできないレベルの卓球を、先輩方と平然とできていた。


当時は誰とうっても練習になるから、練習相手を選ぶ必要が無かったが、今では本当に練習したかったら現役部員ただ一人を捕まえて延々と拘束しなければ自分に負荷がかけられない。

しかして、昨日いた面々は「誰と打っても練習になる面々」
本当に楽しかったなと。

ゲームをしていても浅はかな点の取り方はしない。
打って終わりでなくて、打ってカウンターされたのをカウンターしてその次のボールがどこに来るか待っているくらいのレベル。
いつもであれば打ってカウンターされたら負け、繋いでくれたら頑張る、みたいなレベルの卓球しか見られないのに、誰と打ってもそのレベルの卓球ができるときたらそりゃ楽しいよと。

ペン粒高の先輩なんて一切打たないけどひたすら低いボールでハーフロングと短いのとで緩急をつけ、隙を見てはフォアにプッシュ、打たれた先に必ず待っていて、バック前とバック奥の択で勝負をする。

こんな戦術的なハメ卓球もひさしぶりなもの。


しかして、当時の面々の卓球の質が上がっていったのも身内が皆強いから。それに対応するための練習をしていれば勝手に質が上がっていく、というより上げざるを得ない。
それにひたすらに全員が質を上げたいという向上心もあり、日夜議論を欠かさなかった。

今ではどこか手抜きをしてしまう。
フットワークのブロックのためのブロックなんてしてしまって、それが試合で出て打たれ続ける。
ブロックをするにも打てる準備をしながら、軽く打つ感じのブロックを意識しなければ受けに回ったら必ず劣勢になってしまう。




そんな私の卓球人生の中で一番輝いて見えた当時の卓球部。
その中でも中心人物の一人であった先輩が、後輩にバックドライブを教えていた。
それもなかなか最近の指導法で「引くようにして打つ」バック。
ふむふむ、流石に教えるのが上手いなぁと横目にみてはいたが、どうも一発が入らないよう。

そこで関節運動をベースに先輩に進言してみる。



バルサミコ「バックドライブの引く運動の本質は面移動を起こさないことですよ」
鳥海山先輩「え、日本語で言って」
バ「バックドライブの引く運動の本質は面移動を起こさないことですよ(二回目)」
鳥「わかりやすく!!」
バ「簡単に言えば打球直前直後の面移動が起きると、打球点が安定しなくなるため、芳しくないです。肘を引きながら打つ打法は前に振らないようにしながらスイングスピードを上げ横に振ることを目的としています。それ故に、ただ肘を引くだけではスイングスピードが上がるだけで、面移動の解消をすることができません。」
鳥「なるほど」
バ「それ故にまず必要なのは面を伏せることで面の移動をおきづらくすることです。まず面を伏せましょう」
鳥「俺面を伏せるとだめなんだよ(バシーンおーばーみす)」
バ「面を伏せるとき何も意識していないからですね。まずは回外運動で面固定をしましょう」
鳥「それでも変わんないよ(バシーンおーばーみす)」
バ「それ面移動しているの気付いています?打った後思いっきり回内運動してるじゃないですか」
鳥「えっ?」
おーばみす
鳥「あっ、、、」
バ「大方そういうバックドライブになりがちです。加えて背屈運動も入れているのでオーバーミスがでやすくなります。」
バ「ですので、橈屈運動を入れて下さい。基本的に回外運動で固定した面は橈屈運動で面を維持したまま強打に使えます」
鳥「そんなわけ、、」
バコーン(つきささる)
鳥「あっ、、、」
バキューン
鳥「これも、、、」
ズゴーン
鳥「入る。。。」



こんな感じで後輩が先輩に教えてみたりするパターンもよくありました。
結局は、上から下に、下から上に教え合う環境が当時からあったと。強くなりますよ。


しかし、当時の反省点として私の知識がまだ浅かった。今ほどの知識があればもっと勝てたし、皆もっと強くなれたはず。
実際大会でも全然勝てなかった先輩とのダブルスも今改めて組んでみたらかなり機能したし、なんならかなり組みやすかった。
研究ガチ勢になって強くなったのはくしくも先輩方がいなくなってから。それを元に指導して強くなる部員もちらほら生まれるものの、部活全体として強かったのは私が研究ガチ勢になる前の先輩方がいたから。

その環境毎で役回りがあるってことでしょうか。

しかして、その環境をそのままのものとして受け止めるのか、より最善を求めるのかは自分次第。

環境に適応するってのはやはりこういうものを言うんでしょうかね。

その時々の役割をきちんと理解すること、何にでも大事かと思うが、部活みたいにずっといなければいけない組織の場合は自分が変わる、自分が変えることが重要になってきますね。



また来年も先輩方の卓球したいなー


ちなみにフランもいましたよ