山Pと亀梨のドラマを初めて視聴。
野ブタが懐かしく思い出される息ぴったりの掛け合いに、山Pのおちゃらけたキャラクター。
脚本は高校時代3度は見たプロポーズ大作戦の方。

ムズムズする内容に山Pのキャラクターが好きすぎて声を出して笑っていた。

内容を要約すれば
亀梨がヒロイン攻略に難航、前回までに拒絶の姿勢を見せられた。そこで山P(神) がお告げの如く「人参嫌いの上司に人参食わせたら上手くいくよ」と亀梨の上司に人参を食べさせようとするところから始まる。

亀梨はストレートに人参を食べさせようとする。
しかし拒む上司。そこで同僚にアドバイスを求めたところ他からがいいのでは、と人参お菓子で攻勢に出る。
クッキー、パウンドケーキとより人参の線維が感じれるお菓子へと食上げになっていっても上司は平らげる。
勝負できると思った亀梨は、居酒屋にて人参を素で感じられる料理を引っ提げて人参を上司に食べさせようと画策する。
料理を目の前にした上司は拒絶、「これは押し売りだよ」と亀梨を叱責する。

「なぜだ??」

そう問われる亀梨はたとえ話を始める。

「もし自分が好きな人が自分のことを全然好きじゃないのに、好きだと迫り続けることは押し売りですか?」

上司は「愛の押し売りだよ。0×100でも、100万でも億でも嫌いならば0だよ。」

項垂れる亀梨。

アパートに戻る泥酔した亀梨と、それを見つめる神・山P

「俺は諦める」

そういった亀梨に山Pは
「彼女の為にも、自分の為にも諦めると彼女に電話しなよ」
と挑発する。

挑発に乗った亀梨はヒロインに電話する、しかし、ヒロインでない。

山P「彼女は話したくない位嫌いなんだよ」


彼女サイドにて、彼女は同僚とランチをしている。
その際同僚に亀梨にはいいところが一つだけある。それは踏ん切りがつかないこと、しぶといことだと。
彼女はそれいいところじゃないでしょ、とふてくされている様子。


上司攻略、彼女攻略に難儀する亀梨。
ふと、上司の話を、また違う上司とし、「日本一の人参農家」を紹介すると言われ、自ら出向く。
日本一の人参農家は特別人参は好きではない、親がやっていたからという理由で始めたし、仕事にプライドを持っているわけでもない。
ただ、仕事は嫌いではない、やっているうちに徐々に好きになっていったと語る。

日本一の人参を引っ提げた亀梨、その人参をばくばくと生で食べ始める上司。

上司は「日本一」に目が無いとのことで、人参を克服させることに成功した。



その後、前日に電話したヒロインから折り返し電話が来る。
そうして亀梨は「自分を好きになってもらうよう頑張る」とした発言を撤回、自分のことを嫌いかどうかを問う。
彼女は嫌いではない、と答える。
嫌いではないなら、今後一緒にデートすることはできるか、別に好きになってもらおうとかではない、嫌いではないなら、好きという可能性が0ではないならただ遊んでくれるだけでもいいとしたふわっとした帰着を提案。
彼女はそれなら、と承諾、明らかにデレた様子で締めくくった。





本話の中で「日本一」 であったり「諦めが悪い」といった付加価値の部分をテーマにしていくのかと思いきや、NO以外は許すとしたこれからの始まりを感じさせるような帰着を見せた。
「諦めが悪い」という特徴を持つ亀梨と、こうした帰着に好感を示すヒロインであればこれからの物語に膨らみを持たせることができるだろう。

こんなんで上手くいったら現実なんなんよ、とツッコミたくなるのはドラマでも小説でもアニメでも何にでもあてはまるが、「諦めが悪い」という部分では共感できる。

勝負するなら諦めが悪い方がいい。


さて前置きは長かったが、ここから卓球の話に移ろう。


今回の試合の論点としてあげられるのは「こちらからの攻めは通らず、相手側の守りが固い場合どう攻めるか」ということである。

亀梨の攻めはとどのつまりかけ続ける卓球。
ヒロインの守りとは伸ばしたり、止めたりして堅守とした卓球。

今回亀梨が引き出した答えは、立場の不明確化である。 
つまり攻めと守りとした明確な立場においてはお互いの技術は両極端化してしまう為、正確になってしまう。
露骨な「好き好き」は、露骨な「いやいや」で返される。
フィールドに乗ってくれないのなら勝負しようにもできない。

チャンスを待つにもチャンスが訪れる機会が無いのだ。

しかし、一旦攻めと守りとした概念を取っ払えばどうだろう。
攻めと守りの立場がなくなってしまえば、仕掛けの段階に戻る。
仕掛けの段階で細かい差し合いをし、チャンスが来るのを待つ。
つまりはストップやフリック、ツッツキ等の相手が浮かすのを待ち、上から殴れるボールが来るまで粘る方が明確に攻めと守りとした立場でブロックされ続けて、攻め切れするよりも、強いボールが打てる為に有効と言える。


ボク、運命の人です。4話から学べること。

自分が三球目でツッツキを貰い、しっかりかけていつも通りのかけ続ける展開・・・しかし相手はブロックが上手く自滅するまで粘られる。

そういった時の対処法として挙げられるのは、仕掛けの場面を増やすことである。 
練習をとてつもなく高校生にはこういった戦術が著効する。
台上での繋ぎの催促をした方が一発で狙えるチャンスボールを貰いやすいし、一度動かすことに成功してしまえば、それまで止められていたはずのボールでさえブロックミスにつながる一発になりうる。

一目問題を先送りにしてしまうような作戦に見えがちだが、 先送りにするメリットデメリットは双方にある。
その不安定性、不明確性に慣れてさえいれば、有利に立てる。



このドラマは卓球における戦術を、恋愛の観点から考察させる非常に興味深い作品であるとわかりましたね。
とても面白い。
これを卓球に生かすことは私は簡単に出来るが、恋愛に生かすことは非常に難儀するだろう。
卓球はアマチュアながらバックボーンにプロメテウス解剖学がある
一方で人の心は解剖学に基づかない、恋愛は素人ですので。