20174/22 誤植あり改訂①

今日もせっせと初心者に教えようと見に行くと、ツッツキを多球で教えようとしている。

ボールの質としてはネットより30cmは高いようなちょい切れの下回転。
それに対して上腕を前に突き出してツッツキをさせようとしていた。
だが、切り方は誰が教えたのか(私が以前教えたのか記憶はないが、、、)、まさに平岡氏の推奨するAA面でのツッツキのフォームとなっていて、前に押して当ててしまうのではあまりにもったいない、フォームだけで言えばそんじょそこらの卓球6年経験者よりも綺麗で、下手したらインハイ選手レベルのものだった。
以下が参考フォーム 美しい平岡氏のツッツキ
自然と回外運動をツッツキに盛り込むフォーム。
肩を使うスポーツを過去にやっていたからこそのナチュラルムーブといったところか。

それ故に以下の会話。※球出しをうけている初心者は会話に参加せず。私、球出し後輩との会話
私「そのフォーム最高だね。もっと球出しが低いボールを送って安定して打てるようにしよう。そもそもそんな高いボールツッツキしても意味がない。」
球出し後輩「え、でも高いボール案外きますよ。」
私「それどのレベルの話?君らみたいな切れないツッツキしかできない人たちと打ったら確かにそうなるかもしれないけど」
後輩「まぁそうですけど。(半ギレ)」

そうして低いボールで球出しを要求し、様子を見ている。
すると高いボールだけにとどまらず、低いボールに対しても前に押すようにしてインパクトし、ボールをポヨンポヨン浮かせてしまっている。

3Hit的なツッツキの方が圧倒的に安定するだろうと
私「もっと引き付けて。ボールとラケットの距離が3~10cmになるまでひきつけて。それから前に振るような動作でも何してもいいから、ボールの下半分をスイングの振りはじめの部分でとらえて。」

球出しのボールの質が安定していないこともあるが、しっくり引きつけることができた場合は低く切れたツッツキを出すことができていた。
まだ「こする」感覚の指導をしていないのに、だ。

私「条件は複雑となるが、4つ~5つくらいの条件のうち一部を満たせば大方いいツッツキになる。その中でも外してはならないのは、前に押す要素を消すこと。その為に引きつけることが何よりも重要。今後はそう指導するようにした方が安定する。」

後輩「でもツッツキってバウンド直後をとるって教えられるもんじゃないですか。この打ち方違うんじゃないですか。」


ハッとした。
そうきたか、と。一般的指導のごもっともな肝な部分を言われた。
1秒じっくり考えて、私は答えた。

私「確かにそういわれるな。だがなぜバウンド直後を取るかわかるかい?バウンド直後を取るのはおおよそボールが飛ばないようにする為とか、回転の影響を受けないようにする為とかの理由が挙げられる。その一方でこの条件を満たすためには別にバウンド直後である必要性がない。仮にバウンド直後を
お前は毎回取ってるか?毎回バラバラの場所に来るツッツキを、毎回動いて律儀にバウンド直後を取っているわけじゃないだろう。だけど、バウンド直後の意識が植え付けられているから、ミスをする時は大体前に振ってミスしてるだろう?」

球出し後輩「そうですね。前に振ってミスをしてます。」

私「んで安全に入れにいこうとしたら前には振らないだろう?おおよそ引き付けて、ツッツキするはず」

球出し後輩「確かにそうです。」

さて、ここまで読まれた方はわかるように、今回の主張は前回記事アンチテーゼ
で述べたように、「起源は逆のはずだろう」系のネタである。
ツッツキの目的が「バウンド直後」を取ることになり、ツッツキの本来の目的を見失ってしまったいい例である。
いいツッツキの条件を、低くてキレてるとした際、ド・モルガンの法則ばりに図式化したら以下の通り。
tuttuki

少なからず、みてわかるように、いいツッツキをする為の条件は多数ある。
そのなかの一つが「速い打点で取ること」なのであり、それが全てというわけではない。

さて、ここでよくあるツッツキ指導動画を見て欲しい。

※あくまで一般的な指導法をもっともわかりやすく説明している動画をピックアップしているだけです。

ぐっちぃ氏のツッツキ指導動画

やっすん氏のツッツキ指導動画

 
前者は所謂「ライジング型ツッツキ」
早い打球点でとらえればボールは上に上がらないから低く出せる。
勿論その弊害として早い打球点で捉える為に前に押す力が加わり、ボールは前に吹っ飛ぶ。
これを氏は「弾いてしまう」から「強くこする」ことを意識するように、と解説をつけ加えている。
速い打点で取ることが大事と主張している一方で、例外に関しての考察が無く、上手くできなかった人への救済は無い。

後者はライジング型よりの引きつけツッツキ。
落ちたところを狙うとした結局はライジング付近で捉えるという表現を、より日本語にしたもので本質は変わらず。
引き付けすぎてミスをする、逆に安定しないダメな例の見せ方が、あまりに下手な為、私から見ているともうちょっと上手くダメなアピールをできなかったのかと疑問符がつく。
引き付ける際にテイクバックを取って、ボールの全体像を追えないことが問題点なのであり、引きつけることそのものに非は無いことを説明できていない。テイクバックのデメリットがひきつけるデメリットと共通するものであり、すみわけができていない。


結局、当時わかりやすいと思った指導動画でさえ。原因結果の逆転現象が生じている。

さて、このあたりで皆さんも矛盾点のイメージがわかったと思うが、私が論理的に考え、最も合理的な説明がつく考え方を紹介する。


論の全ての始まりは引きつけること、3Hitから始める。
ツッツキという技術は下回転で返すことがベースである為、3Hit的に一番かかる条件として
・ボールとラケットの距離を近づけること
・ボールの下半分をインパクトし、下方向にスイングすること
・一番ボールが低くなる、ラケットの下半分に当てること
をまず挙げる。
これらを満たそうとした際、一番邪魔な運動はボールと進行方向と同方向へのベクトルを自ら加えることであるため、3Hit的に近づけることは絶対原則。テイクバックを取り、そのテイクバックをニュートラルに戻してる最中にインパクトする=つまりは20cm以上の前方向への加速的な運動はボールに進行方向と同方向の力を与えてしまう為、NG行動と言える。
それ故に、テイクバックを取って力を加えてはならない。
そもそもツッツキという技術は相手の下回転に対して行うものであるため、3Hit的フォアドライブに準拠してしまうと、打球点は台の下へと落ち込み、また、下方向のスイング+ラケットの下半分にインパクトで持ち上がることはなくなってしまう。
それ故に、ツッツキをする際はボールが台より高いところでする必要がある。
しかし、ツッツキをネットより明らかに高いところでした場合、強打できるはずのボールを強打しなかったという意味合いで悪手になるケースが高い。
質の高いつなぎ、打てないボールを切ってつなぐというのがそもそものツッツキ。
それ故に台上のボールを捉えるのが一般的であるため、台の中で、かつ体の前で引き付けてツッツキをする。
また、詰まったボールは打てないボールであるため、ツッツキで繋ぐ場面も多く、ツッツキの適応と言える。

さて、ここまで読んでいくとわかると思うが、強打できない短く低いボールをツッツキするということは、台の中・体の前のボールをツッツキするのが自然と言い換えることができ、ここで初めてライジングでとるのが自然という表現ができる。

体の前で引き付けて捉えようとした場合に必然的に打点は台の下ではなくなる。



こうして、安定して切る条件を一つ一つ見たし、ツッツキの適応を見極めていった結果ライジングでツッツキをすべきという表現が生まれたと考える。
しかし、現行の指導法はこの順序を逆にとらえて、打点を早くしよう早くしようと意識させる。
それ故に、打点を早くするために押し癖がつき、ミスが増えていく。最悪だ。


私の中ではスッキリ納得できているが、もし読んでいて納得されない方がいたら大方私の表現が悪かったのだろう。

しかし、一つ言えるのはツッツキは打点早くと言ってる割に、上手い人のツッツキは体の前で引き付けてやっている。

そして、下手な人ほど前に押す。


こうした傾向にもし普段から気付けているならば、今回の主張は理解されやすいのではないか。