昨日は過去最高アクセス、訪問者となる257PV、58UUと、多数見てくださりありがとうございます。
今後とも独自の視点からの卓球の考察と、わかりやすいようでわかりにくい表現を心がけて更新していこうと思いますのでよろしくお願いいたします。



今回のネタとしては、卓球経験3年未満の子の対下バック表のスマッシュを指導した際に気付いたこと


一目みた感じ、その子はボールの回転量や高さ問わず、とりあえず前に肘を伸ばしながら打つ打法をしていた

如何せん注意している点が何も見受けられず、大方ボールの回転量が弱く、浅いボールに対してしか入らないような雰囲気。

いつもの如く、私のブログを見ていないだろうから3Hitを簡略化して
・ボールを引きつけること
・引きつけるまでは前に振らないこと
・インパクトする際はボールの下半分を捉えて下から上のスイング中に打つこと
を提案し、様子を見た。

すると、当初よりかは低いボールに対して入るようになったものの、依然として、ネットよりも引くバウンドのボールの処理ができていない。

とりわけ詰まっているように見える為、なるたけラケットを下からいれるように提案する。

若干改善の兆しが見えたところで、再び経過を見ていたところ、とんでもない一発がまぐれあたりのようにして入った。

ツッツキはネットより低く、選手の位置は台から多少離れていた。

「台から離れると入るみたいですね」

的な一言を言われ、「ああ、たしかにそうだな」と。

何がそうだなと言えば、その子のフォアの特長として、割と下がっても打ちにいけた。
経験が浅く、女子であっても遊びごころで下がったりしていた為、下がった際のボールの待つ感覚をもともと持っていたのだ。

その待つ感覚も、意識することなく腰、ケツ、膝を自然な形で落とし、 体、ラケット共にボールの下から入ることができていた。

バック表で女子となると私の固定観念としてあまり下がらない方が安定して入るし、打ちやすいはず


というのがあった。

しかしどうやらフォアの特長次第では、バック強打の打法を習得するにもほかの方法があるよう。



フォアの待つ感覚をバックに生かすことができるという以外にも、むしろバックの待つ感覚をフォアに生かすことができる手順もある。

それはフォアドライブ指導の記事で以前述べた左手の使い方が例として挙げられる。

あの記事中の左手で待つというのは、とどのつまりその打点はバックの打点とほぼ平行である。

フォア指導はしていないものの、バック指導を深くできた後輩に関しては、確かに左手の使い方を教えるとそのままフォアに刺さるアドバイスであることが散見されていた。


フォアみたいにしてバックを振るといいんですね」

なんて当たり前なことを言う人が高校生にいたりして、バカだなぁ当たり前じゃんなんて思っていた私は、今回そんな当たり前に気付くことができなかったのだ。

何かいまいちピンとこない技術がある際は、その技術に関してのみ考察するだけでなく、その人のできる技術の待ち方、打ち方を研究した方が意外に上達に繋がることがあるかもしれない。

そうした方が全ての技術にシナジーを生みやすいし、見につくスピードにも差異が出るはず。


オーダーメイドの技術指導はその人の待ち方を見抜くことが重要だった、というのが今回の論旨。