新しいシーズンが始まり、新入生が入り卓球経験未経験者に指導する機会が増えていく
今後は最新技術の考察、動画考察に加えて未経験者指導をどうしていくかを考えていく
中高生に教えるというよりは、話のわかるある程度の理解力を持った人間に教えることを想定して考える

大まかにわけて総論的な内容として以下に関して今後記述していく。

・卓球総論
・技術総論
・物理総論
・身体総論(解剖学)


今回は卓球総論ということで卓球の競技の全体像を初心者に説明する形式で述べていく。


卓球とはどういう競技か
この問いに関する答えとして、人それぞれ考えがあると思う
初心者からしたらいわゆる「ピンポン」としての側面、つまりは多く続く競技であるというイメージがあれば、オリンピックで上位選手の試合を見てやたら激しいイメージで豪快な一発を打ったら勝てる競技というイメージがあるかもしれない。
ただ、それら以前に卓球は得点スポーツであり、「点取りゲーム」であることを前提としていることを忘れてはならない。

また、点取りゲームである一方で点を「取る」だけではなく、点が「貰える」ように工夫することもゲーム性としては特徴的である。

小さい台で打ちあう為、ボールの打球点まで追いつけさえすれば大概は当てていれるだけならできる

点数を取りにいくためには、動いても取れない、届かない場所に打つことが重要となってくる
そういう意味でバドミントンや卓球には特徴的に体付近を狙う「ミドル攻め」という概念が存在する

様々なコース取りをし、相手にボールを触らせずにエースボールで点数を取る為の技術としてはスマッシュ、ドライブ等が代表的であるが、相手にミスをさせて点数を取らせる技術としてストップ、ブロック、ツッツキ、ドライブ等もある

卓球にはバドミントン、テニスと違い強く回転をかけることができる。

相手に回転量を読ませない、相手の予測を越える回転のボールを出すことで適切な打球点、適切な打法で相手にボールを触らせずに相手から「点数を貰う」ことができる

点数を意図的に貰うというのは初心者としては難しい話である
というのも相手の力量、技術量を適切に理解し、それらを加味した上での技術選択をすることはそれなりに卓球の勉強をし、幅広い技術を持っていないとできないからである
しかし、それでいても簡単に点数を貰うことができる局面が少なからず存在する
サーブレシーブや、3球目で飛びつきを催促すること等である
また、ある程度ベンチに見る目がある人間がいてくれれば知らずとも簡単な手順で相手を崩すことは不可能ではない


技術の応酬としての側面を持つ卓球のゲーム性を理解することに限っては、前記事を参照されたい
技術的優位性と精神的優位性の考察から質の高いボールの本質を探る

ここまでを纏めると
・卓球の競技性として、点を取る点を貰う二つを組み合わせて11点1ゲームを目指す
・点を取る、点を貰うまでのストーリーは技術の応酬がなされた上で、盤面を取った側が勝ちとなる



さて、スポーツ全般に通じて論ずるに忘れてはならないことがある

それはメンタルが重要ということである

流石に当たり前だろうと思われるかもしれないが、卓球はチェスをしながら全力疾走をする競技と言われるよう、展開がスピーディーである

ボールのスピード、ピッチ、バリエーションが多い為、素早い判断を求められる。
素早い判断をし、その判断応じた対応をする際、威力のある一発を撃たない限りは小さい運動での対応が求められる
小さい運動を意図的にするということは言い方を変えれば、自らに運動制限をかけることが求められる
大きい運動をするよりも小さい運動をする方が難しく、先天的にできるできないが決まってしまう部分でもある。
内視鏡手術であったり、脳外科領域の手術や、神の手を持つ~みたいなテレビ番組を見た事がある人ならばわかると思うが、一流の外科医は顕微鏡下の術野においても全く手が震えない。
それ故に最短手順で正確な処置が行え、素人目に見ても芸術的とも思えるもの。 
いくら練習をしてもできない人はできないし、できる人はできるのが自らに運動制限をかけ、動かないことである。

卓球においてはそうした要素が顕著で、向かってくるボールに対し、ボールが来るまで待って前に振らずに前にボールを送る、ある種矛盾に満ちた条件を満たさなければスピンの効いたスピードのあるボールを安定して台に収めることができない。
参照:3Hit Theory

ただ、自分を自分で束縛することができるならばそういったことは不可能ではないし、アドバイザーに自分の無意識に行ってしまっている余分な運動を指摘され、要らない運動を消すことができるならば後天的にも運動制御を覚えることが可能である。

この意味では自分を縛り付ける、マゾな部分が大きい。
如何に自分を追い込み、如何に自分を高めていけるか、これができる人間は安定した動作が可能となる。

試合中においても相手に展開を縛られ、自分を縛りつけて返し技を打つ必要性を求められる場面が多い。
これもまた、相手に縛られ、自分を縛り、それを乗り越える、やはりマゾな部分が大きい。
しかして、その一方で相手を縛ることもでき、相手を縛る為に自分を縛り、技を出す、サディスティックなマゾな部分もある。


まとめれば
・自分が動かないように束縛する、気持ちの強さが求められるのも卓球を語る上では欠かせない。
・相手を縛る、相手が縛られる、自分を縛る、自分が縛られる等メンタル的なスポーツである。 

 
より専門的な話をし始めればキリが無いが、卓球のゲーム性としては簡単にこういうものだとまとめられる。

参考記事として挙げたよう、スタッツ論的な意味合い、どの技術においても3Hitが用いられることを理解されれば本記事も理解しやすいだろう。