卓球はターン制で攻撃と守備が存在する


なんてフレーズを耳にしたことは無いが、こんな考え方を持っている人は少なからずいる。
攻撃技術が豊富にある中でブロックなんて技術があるし、確かに合ってるような気がするがブロックだけしていて勝てるわけもない。
卓球における場面を分けるなら、ごり押し側対応側を上げたい。

理解しやすいように対応というワードを頻回に使うぷよぷよを例に挙げる。
ぷよぷよと言うとピンとこない方もいると思うが、テトリスみたいなもので、連鎖を組んで相手に攻撃するゲーム性である。
レベルが低ければ連鎖を組んで先に大きいものを組んだら勝ち、となるかもしれないが、上級者の間では違う。
先に連鎖を組んでしまった方は100%負ける 
というのも、連鎖を組んで10連鎖を先打ちしたとしよう
その間ぷよぷよが消えている間は相手もさらに連鎖を伸ばすことができ、12連鎖を組みきられる。
となれば、先に10連鎖を打った方が火力が小さく、12連鎖に負けてしまう。
それ故に上級者のぷよぷよでは先打ちをさせるような戦いになる。
先に打たなければ負けるような状況、つまりは4連鎖や5連鎖等十分致死量となりうる連鎖を先に打ち、相手に大きい連鎖を催促する。そして相手に大きな連鎖を打たせている間に更に大きい連鎖を組みきり勝つ。
レベルが上がる毎にこの催促の4連鎖が3、2、1連鎖と小さくなり、将棋のような細かい牽制が当たり前となってくる。
それ故超上級者ともなればたった1連鎖で勝ちが確定するなんて状況も少なくない。
その1連鎖の火力で負けないよう、1連鎖を打たれたら少し強めの1連鎖を打つ、2連鎖を打たれたら少し強めの2連鎖を打つ、こうした対応といった戦術が取り入れられる。
その一方で上級者であっても、相手の連鎖力が14連鎖を安定して組みきるレベルではないと見るや否や、真っ先に14連鎖をくみきり、ごり押しする、ぶっぱ型の戦術をとることがある。 



こうしたぷよぷよ的発想を卓球に当てはめると、対応といった技術はほぼ全般、ごり押しと言えるものもほぼ全般にわたって存在する。 
ラリー中であっても単に自分のしたい技術をするのではなく、相手に合わせて少し相手が辛くなるような配球であったり球質であったりを細かく変えてアドバンテージを少しずつとり、相手が苦しくなって安直にクロスに返球してきたり、高く返してきたボールを強打する、つまりは対応を重ねて最後にごり押しで勝つといったパターンを取ることが卓球の理想形といっていい。

ただ問題なのはごり押しを早々にしたところでリスキーだし、対応されて自分が不利な展開になることもあり、相手の様子を見て、状況を見て、ごり押しをしていい場面、してはいけない場面をきっちり理解することが重要となってくる。
 
だからといって対応ばかりしていると、その対応が相手にとって対応ではなく、ごり押しで潰せるレベルのボールであった時はそれだけで強くいかれて負ける。
日本人は潜在的に対応を積み重ねていくことに美意識を感じるタイプが多いと思う。
それ故にブロックから入るとか、きっちりストップからとか、チョリってして~みたいなことをすき好む場合が多い。
そういうタイプに限って強くいけるボールを相当見逃していて、上達を妨げていることが多い。


まとめとして、
対応は大事ではあるが、状況次第である
ただ対応をしているだけで勝てることもあるが、格上相手には対応すらリスキーにしなければならなかったり、むしろごり押しで勝てたりするケースも見え隠れしていたりする。
日本の大エース水谷選手であれば、対応の権化のような卓球から対応の中でも攻めれる範囲をさらに探しだし、ごり押し展開も取り入れて五輪のメダリストへと邁進した。
単にリスクを背負っていったんではなく、普段つなぐだけのボールに強くいけるボールを見出すようになったといっていい


さて、これまでの自分の卓球を振り返ってみて緩手はどれくらいあっただろうか

いや、単に緩いボールが悪というわけではない、相手の動きを縛る意味合いでの緩いボールは超有効

ただ、練習でただ脳筋につなぐだけで上達する機会を失っている人はもはや水谷選手をバカにしているのと同義

より強く、楽しくするために、一球一球を見返し、意味を考える癖をつけていきたい。