自分の試合動画を見ていても自分でも何をしているか理解できないものがある



それは巻き込みサーブである



巻き込みサーブというとデスサーブでおなじみの町田選手の動画が非常に勉強になり、それをコピーして試合で使うようになった 
町田選手の発想は非常に斬新に見えたが、よく分析すると物理的には納得できるものばかり
彼は非常に頭がいい。卓球の道に進まず勉強をしていたら立派な研究者になったことだろう
それに原理原則を理解しているため指導者にも向いている気がする

話を戻すと、わかり辛かったのは巻き込みのナックルサーブである

よく下とナックルをわかりづらく出すように等というが普通のフォアサーブであればラケットの面が垂直面の際に下回転を切り辛く、回転がわかりやすい特徴があるが、巻き込みであれば垂直面でインパクトして下回転が切りやすいため回転をわかりづらくすることができる

町田選手の巻き込みサーブはその特徴を生かし、上から下に切る時にラケットとボールの位置関係で回転量を変化させている。

打球時にボールに対して上から当たっていた場合は下回転、後ろから当たっていた場合はナックルという風にだ

そのためトスでほぼサーブは完結しておりその際のラケットの位置さえかくして、インパクトの時のみラケットを見せるようにすれば相手はフォロースルーから回転量を察知せねばならず、その際のラケットワーク一つで相手に上回転と思わせる事も下回転とも思わせることができるといった仕組みだ。

サーブ時のボールとラケットの位置関係を気にしろ

なんて声を大にして言う指導者は果たしてどれほどいるだろうか。回転のかかる原理を物理的にでなくても体系的に理解し、多角的な視点から実験をしたことが無ければ町田選手の境地には達することができないだろう。

それもその原理を理解した上で次のステップ、順行性のモーションの中に逆行性のモーションで逆の回転をかけることで順行性のサーブすらもとれないものにしている

ここまでいうとよくわからないが、一言で言うなら、町田選手の発想は鬼じみている